アドヴェント

教頭 上川 恵

 11月末になると、教員室にアドヴェントカレンダーが届きます。担任たちはいくつかあるデザインの中からクラスの子どもたちが喜びそうなデザインを選びます。昔から、1年生の担任から選んでいくということにしています。

 ご存知の通り、アドヴェントカレンダーとは12月1日から12月24日まで毎日、カレンダーの小窓部分をめくっていく、言わば日めくりカレンダーです。めくるとクリスマスにちなんだ可愛い絵が描かれていたり、手の込んだものになると、おもちゃやお菓子が隠されていたりします。いずれにせよ、「今日は何かな」とワクワクしながらクリスマスを待つことができます。クラスでは、毎日子どもたちが代わる代わるめくるのですが、24日分しかありません。一人一回ですと、全員にお役が回ってこないことになります。ですので、クラスによっては、「せーの!」と二人で息を合わせ一つの小窓を開けたり、2種類のカレンダーを用意したりして、全員にお役が回るように工夫をしています。

 キリスト教では、12月25日から数えて4つ前の日曜日から「降臨節(アドヴェント)」が始まります。今年は12月3日でした。その後1週間毎に第2主日、第3主日、第4主日と進み、12月25日が「降誕日」となります。チャペルにあるアドヴェントクランツは日曜日毎に灯すろうそくが一本ずつ増えていき、降誕日には4本のろうそくと、さらに中央のろうそくにも火が灯されます。ろうそくの明かりは世の光、キリストの象徴とされています。降誕日が過ぎると、その後は「降誕節」と言う暦に変わり、1月6日の顕現日の前日でクリスマスが終わります。

 子どもたちの楽しみがアドヴェントカレンダーなら、私の楽しみは礼拝で歌う聖歌です。聖歌は教会の暦に合わせて選ばれます。今は「降臨節」ですので、この時期のために作られた聖歌を歌います。クリスマスの聖歌には美しいメロディのものがたくさんあり、私自身大好きな歌ばかりです。アドヴェントに入ると「今日の聖歌は何だろう?」と礼拝で歌うことが楽しみになります。

 クリスマスは楽しいことでいっぱいです。きっとご家庭でも楽しいイベントを用意しているのではないでしょうか?一方で、キリスト教学校に集う私たちは、聖書に描かれているクリスマスの物語を忘れてはいけません。権力を振りかざすヘロデ王、ヘロデ王によって苦しめられ救いを求め続けている民衆、ガブリエルのお告げを静かに受け入れたマリア、救い主が生まれたと聞いて疑うことなくベツレヘムに向かった羊飼い……どれも、今この時代に生きる私たちの姿です。今年も6年生による降誕劇に下級生の歌が加わり、全校児童による聖劇が行われました。立教女学院の子どもたちは、聖劇を通して、世の中の様々な境遇にある人々に思いを寄せ、時には自分と重ねながら、静かに祈ります。この聖劇には、入学して最初のクリスマスを迎える1年生の保護者と、最後のクリスマスとなる6年生の保護者を招待し、祈りに加わっていただきました。世の中は華やかなクリスマスですが、ミッションスクールに連なる私たちは、クリスマスの本当の意味を考えられる人でありたいと思います。

 学校では25日を迎える前に終業式がやってくるので、礼拝で「降誕節」の歌を歌うことができるのは、クリスマス礼拝の当日と、終業式の二日だけです。たくさんあるクリスマスの名曲をほとんど歌えないことは、少し残念です。

≪4年生理科 バードウォッチング≫

 都内で水辺の野鳥が観察できる池と言えば、上野の不忍池と井の頭池が有名でしょう。その井の頭池に徒歩圏内の本校は、自然観察においてたいへん恵まれた環境にあります。11月30日、秋晴れの中、今年も4年生は井の頭池まで冬の野鳥観察に行きました。井の頭自然文化園に到着し、動物解説員の山崎彩夏先生とご挨拶。動物解説員は、動物園にいる様々な動物を来園者にわかりやすく説明する専門家です。山崎先生からは、飼育しているオシドリなどの野鳥や、シベリアから渡ってきた野生のカモについて教えていただきました。その後は、各自で自由にバードウォッチングです。檻の中を丁寧に見たり、湖面を双眼鏡で見渡したりして、様々なカモの違いを見つけていきます。設置したフィールドスコープでは、遠くの「アオサギ」や「カワウ」を拡大して見ることができ、バードウォッチングの醍醐味も味わえました。
 野外での活動のため、コロナ禍でも途切れることがなかったこのイベントも来年で20年目となります。これからも本物との出会いを大切に続けていきたいと思います。
~児童の日記より~
・私は何回も井の頭公園に行ったことがあります。でも今回のように双眼鏡を使ってじっくりと鳥を観察した事はありませんでした。たくさんの鳥の種類や特徴を知ることができ、とても楽しかったです。歩いている時も紅葉がとてもきれいで良い気分になりました。たまには校外学習もいいなぁと思いました。
・一番心に残ったのはオシドリです。オスの体の色はとても派手できれいな色でしたが、メスは茶色で同じ種類なのに色がちがって驚きました。そして私はアオサギと言う恥ずかしがり屋なサギを見ました。うれしかったです。

≪5年生 クリスマスカード作り≫

 5年生は、全校児童にプレゼントするクリスマスカード作りに取り組みました。4~5人が1チームとなり、デザインを決めることからはじめます。カードを手にした人の気持ちを想像して、目には見えない「思い」を大切にしながら作っていきました。細かいパーツをたくさん作り、1つ1つ丁寧に貼りつけていく過程は根気も集中力も必要ですが、心をこめて取り組むことができました。また、今年は5年生が作った版画と聖句をカードの内側に取り入れ、版画のデザインも楽しめるような構成になっています。子どもたちの思いがつまった手作りカードとともに、あたたかいクリスマスをお迎えください。
~児童の感想より~
・毎年当たり前のようにもらっていたカードが、こんなに大変だったと知ってビックリしました。細かい作業が多くて大変だったけれど、できた時の達成感があり、うれしくなりました。
・チームのみんなが毎回試行錯誤して、時にはけんかもしたけれど、完成できました。この努力と思いがつまったカードで、みんな笑顔になるといいな、と思います。
・デザインからあて名書きまで、いつもは話さない友達とも会話ができて楽しかったです。私たちの思いを伝えられるとうれしいです。
・第1号はキラキラかがやいていたし、まどからのぞくジンジャークッキーもニコニコ笑っていて、このデザインにしてよかったな、楽しいなと感じました。この経験が将来いかされると思うとうれしいです。

≪みてみて!私の創造≫

 4月からたくさんの図工作品を作ってきました。四季を感じる作品や、空想の世界を表現するなど、図工室はいつも子どもたちのパワフルな創作意欲であふれています。展示をすると、興味津々に友達の作品を鑑賞する姿が見られます。上級生の作品に憧れをもち「私たちも○年生になったら、この作品を作れるの?」と期待の声が聞こえます。