お祈りから始まる朝。
立教女学院小学校の朝は、聖マリア礼拝堂での礼拝から始まります。心落ち着く静寂な空間のなかで聖歌を歌い、聖書のみ言葉に耳を傾け、チャプレンのお話を聞くことは、本校の創立以来、変わることなく守られてきた伝統です。
全校児童とすべての教員が集まって行われる毎朝の礼拝は、神さまと向き合うことのできる、かけがえのない時間です。
※チャプレン:学校付牧師
めざすところ
創り主である神さまの愛を知ること、自分を愛するように隣人を愛すること、他者に共感できるこころを育てることを主な目的とし、神さまから与えられたそれぞれの賜物(タラントン)を生かして豊かな成長と生きる意味を問い続けます。
※古代ギリシャでタラントンとは貨幣の単位で、才能や能力を意味するタレントの語源となった言葉です。子どもたち一人ひとりが持っている良いところ、それは神様から与えられた豊かな賜物(タラントン)です。小学校ではそのタラントンを見出し育むために、キリスト教に基く豊かな教育活動をおこなっています。
聖書朗読
6年生がその日の聖書箇所を朗読します。
会衆の耳に届くように、ゆっくりはっきりと読む練習をくり返し行い、当日に臨みます。
下級生は、6年生の凛とした姿に未来の自分を重ねながら、その口を通して語られる聖書のみ言葉にじっと耳を傾けます。
イースター礼拝
イースター(復活日)とは、イエス・キリストが十字架につけられた後、墓に葬られ3日後に復活されたことを記念する日です。
小学校では全校でイースターをお祝いする礼拝を行い、その後食堂でお茶会を開きます。
5年生がテーブルの準備をし、6年生はイースターエッグをラッピングするのが恒例です。
※キリスト教において卵は、その内側に新しい命を宿していることから、復活の象徴とされています。イースターの日には卵を配って、イエスの死からの復活をお祝いします。この時配られる卵を「イースター・エッグ」と言います。
昇天日礼拝
イースターから40日後、主イエス・キリストは天に昇られました。この日を昇天日といいます。学院では中庭に、小学校・中学校・高等学校の児童・生徒と教職員が集まり礼拝をささげます。1600人以上の児童生徒の歌声と合同聖歌隊のアンセムが空高く響き渡ります。
クリスマス礼拝
救い主イエス・キリストの降誕をお祝いし感謝の礼拝をささげます。もみの木、リース、アドベントクランツが飾られ、チャペルは一際美しく輝きます。
聖劇
クリスマス礼拝の後、6年生による聖劇(イエス・キリストの誕生物語)が行われます。
器楽演奏も6年生が行います。
下級生は、場面ごとの歌で聖劇に加わります。
キリスト教週間
春と秋にゲストスピーカーを招いて礼拝講話を聞く機会を設けています。
教会牧師、教会信徒、ゴスペルシンガーなど、様々な立場の方からお話を聞くことで、神様からの呼びかけに気づく時が与えられます。
聖書の時間
1年生から週に一回、聖書科の教員による授業があります。4年生になると自分の聖書を持って礼拝に参加します。礼拝で使用する礼拝用書は、小中高が共通で使える立教女学院独自のものです。
聖歌隊
5年生以上によって結成される聖歌隊。日々の練習を積み重ね、水曜日のロング礼拝やイースター礼拝、クリスマス礼拝、入学式や卒業式を支えるだけでなく、老人ホームなどの福祉施設を訪れ、歌の奉仕を通じて温かい交流を続けています。
その他の宗教活動
宗教委員会
毎日の礼拝において、祭壇のろうそくを付けたり、礼拝開始の鐘を鳴らしたりします。また、チャイルド・ファンド・ジャパンの活動に協力して、書き損じハガキを集めたり、未使用の切手を集めたりしています。
ボランティア活動
学校生活の中には、誰かのために働く場面が多々あります。係の仕事、掃除、委員会活動、児童会活動・・・。これらの経験が、他者の立場になって考える力、自分に出来る事を探し実行する力につながると考えます。やがては広い世界に目を向け、社会貢献に意識を向けられる大人になって欲しいと願っています。