ウィルの思い出

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嬉しいお知らせが届きました。「ブリジストンこどもエコ絵画コンクール」の「ターナー色彩賞」にウィルの絵を描いてくれた本校5年生の作品が入賞というお知らせをいただきました。すごい!

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2011年3月11日の東日本大震災の後、福島県の原発避難の動物シェルターから引き取ったウィル。
福島のことを忘れないという想いを込めてWillと名付けたイングリッシュセッターは、その穏やか性格からすぐに子どもたちの人気者になりました。ところが、2013年4月に突然の四肢麻痺。成功確率50%の手術を受けるか、たとえ、成功しても立てなくなるリスクが高いことから安楽死も考えました。保護者の呼びかけで寄付が集まり、検査、手術。そして数ヶ月にわたる柿の木坂でのプールリハビリも保護者のボランティアさんが持ち回りでサポートしてくださり、奇跡の生還。再び歩けるように回復。そこから2018年2月に老衰で亡くなるまで、学校犬として子どもたちと一緒に学校生活を送りました。

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地震と津波、原発事故と数ヶ月の山野での放浪、保護。同年12月、雪の降る福島県飯野のシェルターから引き取り、ボロボロの健康状態から子どもたちのお気に入りの学校犬へ。何度も生死の淵を彷徨いながらも晩年は福島の幼稚園などの訪問活動にも参加するなど、いろんな思い出のあるウィル。

今はコロナウィルスへの恐れから、みんな余裕がなくなりつつありますが、ウィルの柔らかで温かな毛の感触を思い出してしまうくらい、素晴らしい作品でした。