植物観察会

鈴木純さん(植物観察家/植物生態写真家)をお招きして、学校内の身近な植物を少人数でじっくり観察する「植物観察会」を行いました。2020年に始めて今年で4回目。毎年異なる季節に行っていますが、2月は初めてです。

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ふわふわコートに覆われたハクモクレンの冬芽。中を見ると、小さくて柔らかい緑色の葉が春になるのを待っていました。その柔らかな感触をみんなで手で確かめ、こんなに柔らかいのだからコートで守ってあげる必要があるんだねぇ、と納得。
 
 
2〜3mmのドウダンツツジの冬芽。20枚程ある小さな鱗状の葉を丁寧にはがしていくと、中には小さな小さな葉や花の赤ちゃんが。葉が入っているか花が入っているかは中を見ないと分からず、目を凝らして黙々とはがしては、「葉ですか?」「やったー!これ花かも!」と、純さんに中身を確かめてもらいます。
 
 
アスファルトの隙間には、小さな十字の形をした毛がふさふさのオランダミミナグサが。「他にはどこにいる?」という純さんの呼びかけで、視線を低くしてみんなで探します。
 
 
 
「これ何だろう?」「この実は何ですか?」「小さな芽が出てる!」「これもサツキの仲間かな?」「ここにもあった!」と、ほんの少し歩いては立ち止まり、しゃがみ、手に取り、さまざまな植物に興味をもつ子どもたちと、「それはねぇ」と応えてくださる純さん。
 
2時間で出会った植物は、クスノキ、マンリョウ、サツキ、ユキヤナギ、ハクモクレン、アオギリ、ハラン、ユズリハ、シマトネリコ、ドウダンツツジ、クチナシ、サンショウ、イヌホウズキ、ヤツデ、オランダミミナグサ、ウラジロチチコグサ、ハマツメクサ。今日見た冬芽たちがどのように姿を変えて葉や花を咲かせるのか、これから定点観測するのが楽しみです。