親の気もち
教頭 上川 恵
子どもの背中を見つめる時、親の心には様々な感情が湧き上がります。砂遊びに夢中になっている丸い背中、几帳面に正座をして絵本を読む姿、初めて通学カバンを背負う小さな背中、これらの何気ない光景は、子どもの成長を見守る親にとって、いつまでも心に刻んでおきたいと思うほど、愛おしい光景です。
入学してひと月が経とうとしています。そろそろ一人で登下校ができるようになる頃かと思います。私にとっては遠い昔の話ですが、我が子が初めて一人で帰ってきたときのこと、玄関先で待つ私を見つけて遠くから手を振ってくれたこと、緊張が和らいだホッとした笑顔を今でも覚えています。1年生の保護者の皆様は今どんな気持ちでしょうか?
小学校に入学すると、親のスタンスも幼稚園や保育園の時とは大きく変わります。学校との連絡は手紙が基本となり、親と教師または親同士が顔を合わせることが減ります。正しい情報を得るためには、まずは手紙を熟読することです。しかし文字だけでは伝えきれないニュアンスもあります。その場合、教師は子どもたちに説明し、その内容をお家の人に話すようお願いすることがあります。子どもの聞く力と親子のコミュニケーションも正しい情報の獲得には必要と言えます。「先生の話をよく聞いて、ママやパパに教えてね。」と、子どもが学校と家庭を繋ぐ橋渡し役なのだと意識させるのも必要です。
「だんごどっこいしょ」の絵本を思い出します。食べただんごがあまりにもおいしかったので、家でも作ってもらおうと「だんご、だんご」と呪文のようにつぶやきながら帰っていく、ぐつ。しかし犬に飛びつかれた拍子に「おっとっとっと」と声が出て、そのまま「だんご」が「おっとっとっと」に変わってしまい……。 頭で覚えた言葉がちょっとした拍子にすり替わっていく、おもしろい展開でいて、実際によくある光景に思わず笑ってしまう内容です。
1年生のうちは伝言がうまくいかなくても、辛抱強く待つのも親の役目と思います。
子どもの成長は、親にとって絶え間ない見守りと喜びの連続です。子どもが新しいことに挑戦し、困難を乗り越え、自分の足で立っていく姿を見るたびに、親はその背中に心の中でエールを送り続けます。
今、三鷹台の神田川にかかる丸山橋には、子どもたちを応援するかのように、たくさんの鯉のぼりがはためいています。
1年生歓迎の会
バディウォーカー2025始動!!
4月24日より新バディウォーカーの活動が開始されました。犬のお世話をするバディウォーカーは、6年有志によるボランティア活動です。今年度は38名が希望。7班に分かれて順番に担当していくことになりました。メンバーは事前にバディウォーカー講習会を受講し、仕事内容・犬への指示の出し方やリードを持っての実際の動きを学びます。任されたことは、責任をもって行わなければならないボランティア活動、甘く見ることなかれ!新メンバーに乞うご期待です!