学校生活

小学校だより

2020/1/8

第253号 2019年12月20日

クリスマスを迎えて    校長 佐野 新生

 小学校は無事にクリスマスを迎えました。6年生の聖劇、5年生の祝会準備や全校児童に向けたカード作りなど、今年も見事なチームワークで支えてくれました。他のすべての学年でも、様々な取り組みや作品作りを通じて神の御子の御降誕を祝い、神の護りと導きの内に我々が生かされていることへの感謝を深めることができたと感じています。そして無事に2学期の終業式も迎えられました。様々な困難や苦労の中にある方々も多くおられる中で、我々は平和のうちに一年を締めくくることができることを、申し訳なくも大変ありがたいことと受け止めています。

 2019年も様々なことがありました。新天皇への皇位継承と元号の変更、日本人として27人目となるノーベル賞の受賞、世界のベスト8の座についた日本代表ラグビーチームの活躍。一方で辛いニュースも相次ぎました。ノートルダム大聖堂も沖縄首里城も大火災に見舞われました。テロ行為も世界各地で続発し、我が国でも株式会社京都アニメーション本社への放火事件で、36人が死亡という大惨事も起こりました。アフガニスタンの復興支援に長年尽力してきたNGO代表で医師の中村哲氏の殺害にも、大いに理不尽さを感じました。

 今年の夏も猛暑でした。それに引き継ぎ季節外れの大型台風による未曾有の集中豪雨、河川の氾濫による大被害と、深刻な事態が引き起こされ、地球をとりまく環境は良くない方向に向かっていることが実感されました。地球温暖化に関しては否定的な見解を示す研究成果もありますが、CO₂など温室効果ガスの排出量を減少させ、温暖化の流れを逆転させなければ近い将来に深刻な事態が引き起こされる、との様々なレポートが出されています。極地方の氷もどんどん減少し、南太平洋上の国々はすでに海面上昇による深刻な被害にさらされています。日本でも海流の変化に伴うサンマの不漁等が報じられましたが、南アジアの国々でもすでに森林の喪失、気温上昇、熱波の襲来、海面の上昇による被害が発生しているそうです。

 スウェーデンの16歳の高校生であるグレタ・トゥーンベリさんがニューヨークの国連本部で行われた気候行動サミットで、「苦しんでいる人たちがいる。死に瀕している人たちがいる。生態系全体が破壊されている。大規模な絶滅が始まろうとしているのに、話すのはお金のことばかり。永遠の経済成長というおとぎ話ばかり。よくも(How dare you)!」と、各国政府代表をにらみつけながらスピーチをしたことが大反響を呼んでいます。東京大学名誉教授の上野千鶴子氏は、「環境問題は『未来世代との連帯』と言われてきました、が、その『未来世代』は死者と同じく見えない、声のない人びとでした。その『未来世代』が当事者として人格を伴って登場したことに、世界は衝撃を受けたのでしょう」と述べたそうです。未来世代からの厳しい意見に各国の指導者は耳を傾け、特に影響力の大きな大国が力を合わせて、早急に地球環境の健全化に向けた具体的で有効な措置を講じていかねばなりません。

 トゥーンベリさんには中傷や揶揄も浴びせられていますが、クリスマスの時を迎えて、改めてイエス・キリストが地上的な権威を全く帯びずに生誕し、真の救いの道を示し、世の中で弱くされている人々に希望を与え続けたことを思い起こしました。自らの驕り高ぶりを戒め、神の導きの内にあって正しい生き方を求めつつ、新たな年を迎えたいものです。
 どうぞよいクリスマス、お正月をお迎えください。

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≪1・2年生生活科 秋さがし≫
 12月4日に、1、2年生合同生活科として、井の頭公園に「秋さがし」に出かけました。もともと予定していた日はあいにくの雨により延期となってしまいましたが、この日は雲一つない青空のもと出かけることができ、井の頭公園の色づく木々たちが日の光により、一層美しく見ることができました。
 まず、「秋さがし」に行く前段階の準備として、同じ名簿番号の1、2年生の4名が顔合わせをしました。グループの名前を決めたり、拾った落ち葉やどんぐりを使ってどんな作品を作りたいか、図鑑や、資料を元に話し合いを進めました。「どんぐりをいちごに見立てて、ダンボールと組み合わせてショートケーキを作ろう!」「紙コップにどんぐりを入れてマラカスを作ろうかな。」など、秋探し当日を心待ちにしている様子でした。
 そして当日、4人グループで元気に公園に向かい、どんぐりや落ち葉を見つけました。「この葉っぱ使えそうだね。」「大きいどんぐり見つけたよ~!」と嬉しそうな表情の子どもたち。みるみるうちに、ビニール袋がいっぱいになりました。また、紅葉はピークを迎えており、そのきれいな景色に子どもたちは魅了されていました。1、2年生で落ち葉をかけあって遊んだり、枝やおもしろい形の葉っぱをたくさん発見してはお互いに見せ合ったり……存分に秋を探すことができたように感じます。
 学校に戻ってからは、作品作りをしました。葉の色や形、大きさなどを考え、各チーム個性あふれる作品をたくさん作ることができました。「ここにはこの葉っぱをはるとかわいいんじゃない?」「こうするともっと上手にできるよ!」とアドバイスをする2年生。そして、それを嬉しそうに聞いて実践する1年生。落ち葉があっという間にすてきな作品になり、子どもたちの感性の豊かさに感激させられました。この活動を通して、さらに1、2年生の関わりを深めることができた1日となりました。(五十嵐)

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≪4年生理科 バードウォッチング
 12月5日、風のないあたたかな日差しの中で、井の頭池にて冬の野鳥観察を行いました。
 講師は井の頭自然文化園動物解説員の山崎(やまざき)彩(あや)夏(か)先生。動物解説員は、動物園にいる様々な動物を、来園者にわかりやすく説明する専門家です。山崎先生から、昔の井の頭池を代表する「オシドリ」を紹介していただいた後、池のふちに移動して寒いシベリアから渡ってきた野生のカモについて学んでいました。その途中、川の宝石と呼ばれる鮮やかな水色の「カワセミ」が水面を横切りました。数年に1度見かけてはいましたが、全員で見るチャンスがあったのは初めてです。「今日はついているな」と感じながら、バードウォッチングスタート。様々な方法で鳥を探して図鑑のカモの絵に色を塗っていきます。ポイントの1つに設置したフィールドスコープを使って、国内最大のサギである「アオサギ」も大きく拡大して観察でき、バードウォッチングの醍醐味も味わえました。途中からは今や井の頭池のアイドルとなった「カイツブリ」も登場。どこにいるか熱心に探す子どもたちの姿が印象的でした。めったに見ることができない野性動物に出会えた貴重な一日となりました。
(理科 大澤)

 

 

 

 

 

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6年生理科 ふれあい天文学≫
 遠い宇宙のことを身近に感じて興味をもってほしい、学校の近隣で最先端の研究が行われていることを知ってほしい―。そんな願いを込めて、今年も国立天文台(三鷹市)から講師をお迎えして出張授業「ふれあい天文学」を実施しました。今年の講師は、フレア博士こと萩野正興(はぎのまさおき)先生(太陽観測科学プロジェクト)です。
 「赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)~♪」『海の声』のメロディに乗せて皆で歌って覚えた虹の7色。これは天文学の基本で、宇宙のどこに行っても変わることのない虹の7色を利用し、太陽の温度や黒点の磁力など、天体に関するさまざまなことを調べることができるのです。(※1)
 

 

 

太陽フレア望遠鏡でとらえた、太陽を横切る
飛行機(左)と今年の日食(右)ⒸNAOJ

 地球で生きていく上で欠かすことのできない身近な恒星、太陽。フレア博士の研究は、国立天文台三鷹キャンパスにある太陽フレア望遠鏡を用いて太陽フレア(※2) の大きさや放出方向などを毎日観測することから始まります。現在の太陽の色や黒点のようす、2~3年前の活発だった太陽にくらべて最近の太陽はおとなしく黒点の数も少ないこと、太陽フレアが地球の磁場を乱して私たちの生活に影響を及ぼすことなどを、直径2mの大きな球状スクリーンを使って説明していただきました。太陽はとても大きく熱いという印象をもっていた子どもたちは、宇宙の中で考えると「太陽は大きすぎず小さすぎず、熱すぎず冷たすぎない普通の星である」ことにとても驚き、教科書では学ぶことのできない事実を知ることができました。メモを取りながら真剣に聞き入り、最先端の研究と研究者に触れる貴重な機会となりました。(理科 亀山)
(※1)分光観測と呼ばれる観測手法。 (※2)太陽フレアとは、太陽の表面で起こる爆発のこと。

←太陽観測科学プロジェクト公式HP

 

―6年生の感想より―
・宇宙にはいろいろな星があって「太陽」がいることにより地球の生活は成り立っているのだなと感じました。
・萩野先生がおっしゃっていた「たった1億」というのは、たくさんの星を見てきたからこそ出た「たった」だと思いました。私たちの「たった」とは違ったからです。
・博士が「地球が爆発するのを防ぐには私たちが環境を大切にしていくことだと思います」と言っていました。私たちは「え、こわーい」と爆発することに悲鳴を上げていましたが、それは自業自得なのかもしれないと思います。ごみを分別しなかったり、飲みかけのものを公共の場に捨てていったり。私たちがしている様々なことによって、悲鳴を上げているのは地球の方なのです。私はもっと生活をあらためていきたいと思いました。      

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34年生作家のお話を聞く会
   講師:杉山亮(すぎやま あきら)先生
 本校図書館貸出数トップ3に毎年入る「あなたも名探偵シリーズ」の杉山亮先生。ファンはこの日を心待ちにしていました。手遊び、言葉遊びに始まり、それは真か嘘か!?というようなことを次々と語ってくださいます。
 「僕が住んでいるのは八ヶ岳の中腹、標高1040mの小淵沢って所なんだけど……原生林の森の中に住む虫はね、結構大きいのよ。カブトムシやクワガタムシがね1mサイズは当たり前。みんな、えーっって言うけどね。半分は角だから、本体は半分。驚くようなことではない!」
(*興味のある方は「三メートルのかぶと虫」『空を飛んだポチ』所収をお読みください。)
 言葉巧みな作品作りのコツについては「出会った言葉を棚の上にあげておくとね。ある時それが落ちてきて他のことと結びつくんだよ。」例を挙げて教えてくださいました。(本宮)

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