学校生活

小学校だより

2019/4/9

第243号 2019年3月20日

愛と希望と夢を持って    校長 佐野 新生

 大きなコブシの木の枝に花がたっぷりと咲き揃い、真っ白でまばゆい光を輝かせています。モクレン科のこの花が早春の花の代表格であるということを、私は中学の国語の教科書で知りましたが、それ以来コブシが咲く度に春の訪れを実感し、様々な思い出が蘇ってくるようになりました。学校教育で学んだことが役立っているなぁ、と実感します。小学校通用門前の白木蓮の立派な花も咲き始めました。春本番です。変わることのない神様の護りと導きとに感謝しています。

 本日、無事に2018年度の終業式を迎えることができました。この一年、日常の教育活動もWell Learning関連においても、6年生を送る会などの伝統の行事にあっても、教職員がそれぞれの持ち味を発揮し、力を合わせて懸命に取り組んできました。豪州Queen Emmanuel Collegeとの新たな交流プログラムもスムーズに導入することができました。保護者の皆様からご理解とご協力を頂き力強くお支え頂いたことを、心から感謝申し上げます。アンケートから頂いたご意見もきちんと受け止め、様々な検討を行い、これからもさらに良い学校づくりを目指して参りたいと考えております。

 前号でも触れましたが、日本の少子高齢化は急速です。総務省統計局のデータでは日本の総人口は今年の2月で約1億2633万人、前年に比べ約27万人(0.30%)の減少、減少幅は7年連続で拡大しています。1970年~75年のいわゆる高度経済成長期には、総人口が1年間に140万人も増えていた時代もあったのですが、今や新生児の大幅増加は望めず、少子高齢化は進む一方です。15~64歳のいわゆる生産人口は、前年に比べ約60万人の減少、1992年以降は減少の一途です。一方、65歳以上の人口は約3515万人、前年に比べ約56万人も増加しており、全体に占める割合は27.7%と過去最高になっています。約30年後には日本の人口は約9500万人まで減少し、65歳以上が4割以上を占めるとの予測もあります。社会を支える働き手が減少し、膨張する社会保障費負担が現役世代に重くのしかかる状況下では、様々な仕事の担い手が人間からAIやロボットに置き換えられていく傾向は間違いなく強まるであろうと考えられます。

 一方で、OECDが行った24カ国・地域の16才から65才までの15万人以上を対象とした国際比較調査である「国際成人力調査」では、日本人がIT活用能力、読解力、数的思考力の検査の得点で調査参加国中の最高位でありながらも、日本人のおよそ3分の1は日本語の読解力が不足しており、3分の1以上が小学校3~4年レベルの数的思考力であり、PCを使った基本的な仕事ができるのは1割以下、他の先進国の得点平均は日本をさらに下回っていたと報告されています。(詳細については国立教育政策研究所の報告書等をご参照ください。)各国とも今後教育制度の見直しを行い改善へのてこ入れを行っていくものと思われますが、このような結果からも、将来においても水準以上の能力を有する人物は、変わることなく社会にとって重要な存在であり続ける、ということが示唆されていると考えられます。

 恵まれた成育環境を持ち、立教女学院で学び、様々なトレーニングを積み重ねてきた子どもたちは、これからも批判的客観的に判断し、自らの力を養い持ち味を発揮し、キリストの教える隣人愛と将来への希望を持ち続けながら、立派にやっていくことができるものと確信しています。子どもたち一人ひとりが、自分自身には十分なポテンシャルがある、社会に貢献できる存在に成長することができる、と、愛と希望と夢とを持って毎日の歩みを確実に丁寧に続けていって欲しいと願っています。

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≪クラブ発表会報告≫
器楽クラブ
 今年度は作曲家ルロイ・アンダーソンの曲に挑戦しました。「そりすべり」や「ワルツィング・キャット」といった、テンポキープが難しい選曲でしたが、本番は強弱を意識しつつ、まとまりのある演奏をすることができました。
 3学期こそ毎週のように合奏をしましたが、それまでは地道な基礎練習・パート練習を積み重ね、ここまできました。ヴァイオリン、チェロ、フルート、トランペット、打楽器がお互いを聴き合い、良いサウンドを作りあげる過程を、クラブ員も楽しんでいたようです。(堀口・鈴木)

【ミュージカルクラブ】
 今年は、美女と野獣を上演しました。華やかで楽しいお話ですが、場面作りや歌の旋律は難しいものも多く、大きな挑戦でもありました。1月中旬から始めた練習では、個人がそれぞれ責任をもって役を演じることに加え、全体のためにできる仕事を進んで担っていくことをみんなの目標とし、チームワークを培ってきました。発表当日、満面の笑みでステージに立っている一人ひとりの表情は、とても輝いて見えました。最後にいただいた大勢の方からの大きな拍手は、長い時間をかけて作品に取り組んできたメンバーへの何よりのご褒美となりました。ありがとうございました。(杉本)

【バトンチアクラブ】
 一番苦労していたのは、話し合いをし、自分たちで創りあげていくことでした。振付だけでなく、曲、構成、衣装など、決めることがあるたびに、作品への想いが強く、意見がぶつかることもたくさんありました。でも、その作品への一人ひとりの強い想いがあったおかげで、本番では満足した作品を発表できました。
(尾亦・土谷)
・振りつけも場所も分かった気でいたけれど、本番舞台に乗ったら頭が真っ白になった。
・はじめは全くバトンが回せなかったけれど、経験者や6年生が教えてくれて、いろんな技ができるようになってうれしい。
・大変なこともあったけれど、今となれば、みんなと楽しくおどれて、小学校の最高の思い出ができたと思う。

 

【劇クラブ】
 クラブ発表会に向けた準備は2学期の後半から始めます。まずは、本読みをし、役の希望を出してもらい、オーディションをし、役の発表は3学期になってからです。
 3学期になると、みんなで一丸となって劇を作り上げていきます。劇クラブの特徴は、自分達で意見を出し合い、自分達で作り上げていくこと。練習しては意見を出し合い、お互いのいい所や気になるところを忌憚なく出し合います。一人ひとりが意見をもって臨んでいくので、最初の頃の歩みはゆっくりだけれど、確実に“自分たちの劇”として仕上がっていきます。みんながあんなに生き生きと楽しんで演じられるのは、そんな秘密があります。
(高橋)

【創作ダンスクラブ】
 2学期から作品創りにとりかかりました。クラブ発表会までには紆余曲折ありましたが、振り返ればいい思い出のようです。4・5年生は6年生の背中を追い、6年生は最高学年としての責任を感じながら頑張りました。クラブ員の感想を紹介します。(上川)
・初めてのクラブ発表会だったので、すごくきんちょうしたけれど、おどっていたらどんどん楽しくなった。
・DVDを見たら、自分では一生懸命笑っているつもりでも、あまりそう見えなかった。もっと笑えばよかった。
・みんなで協力して最後まで踊り終えることができて良かった。この経験を中学でも活かしていきたい。
・客席からの手拍子がうれしかった。自然と笑顔になれた。

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≪6年生卒業おめでとう≫
 1年生は、大好きなパートナーの6年生に、一年間の感謝の気持ちを込めて、手作りのカードを添えて、クロッカスをプレゼントしました。生活の授業の中で、大切に育てたものです。
 学年発表会の日。「なんて言ってわたそうかな。」「一年間ありがとう。」「これからもずっと大好きだよ。」と友達同士で伝える練習をしながら、3階に向かいました。6年生に会うと、照れくさそうにしながら、でも心を込めて、目を輝かせながら「ありがとう」を伝えていました。いつも1年生にとって憧れの存在の6年生。5年後に、今度はそんな憧れのお姉さんになる日が、今から楽しみです。(尾亦)
・げきのあと、6年生のおねえさんにクロッカスをあげました。おねえさんは、えがおで「ありがとう。」   といってくれました。わたしも、あんなおねえさんになれたらうれしいです。
・わたしは、6年生がもうすぐそうぎょうしちゃうのがいやです。とてもかなしいです。でも、中学校でもげん気でいてほしいです。パートナー大すき!

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今年度末をもって、3名の教職員が退職いたします。皆様へのメッセージをご紹介します。

安藤 満津枝 先生(図工科)
 私が図工科非常勤講師として着任した27年前、小学校は旧校舎(小学校の2代目の校舎)でした。図工室の前の音楽室からは子どもたちの可愛い歌声や賑やかな合奏が、2階のマリア礼拝堂からはパイプオルガンの音が聞こえました。新校舎になって図工室は小学校校舎とは別棟に離れてしまいましたが、今度は高校の音楽室から素敵な合唱が聞こえてきたり、すぐ前の家庭科室からは、お料理やお菓子作りのいい匂いがしてくるようになりました。木々に囲まれた図工室で、生き生きとした子ども達と過ごした小学校での思い出は尽きません。私はこの度定年を迎え退職しますが、これまで指導させて頂いた 沢山の卒業生、在校生が健やかで幸せでありますよう、ずっとお祈りします。
 最後になりましたが、保護者の皆様には図工の持ち物や材料の準備などのご協力を頂き、大変有難うございました。皆様どうぞお元気で。

大森 明彦 司祭(チャプレン)
 立教女学院に来てアッという間に3年間が過ぎ去ろうとしています。
 小学校では礼拝から一日が始まります。聖書日課を6年生が読んでくださり、その声にじっと耳を傾ける低学年の皆さん。聖書を開いて自分の目で文字を追う4年生以上の皆さん。それに続く私の話を聴いてくださった皆さん、先生方、藤の会の方々。教会ではこれほどの人数が集まって礼拝をすることはありません。だから聖マリア礼拝堂で皆さんと共にした祈りは格別な経験になりました。
 小学校では「わたしたちの祈り」を大切にしています。その中に「今日も仲間や家族と共に生きる喜び」という箇所があり、私の好きな言葉です。ここに集うすべての人が共に生きる仲間だと言うのです。年齢の差も神さまの目から見れば大した違いではありません。同じ時を生きる仲間として皆さんとお祈りできた喜びに満たされて教会勤務に戻ります。
 皆さん、ありがとう。

高山 原子 先生(カウンセラー)
 いよいよおとぎの国を去る時が来ました、という感じです。小さな動物や妖精を守る大きな森のような学校で、その奥深く小さな木の根元にある相談室というイメージで相談を続けてきていました。
 立教女学院小学校で学んだことはたくさんありますが、特に最近思うことは、「形と心」「規範と自由」「枠組みの堅牢さと柔軟性」、一見相反するように見えることが子どもの成長にとって、両方とも非常に重要で、両方のバランスを取りながら、子どもののびやかさを壊さず、豊かに育てていくことの難しさと、苦しみながらもその課題を突き抜けて育っていく子供たちの逞しさです。先生たちの努力と子供たちの純粋さから、たくさんの喜びをいただきました。「本当は、人は素晴らしいんだよ、人生は楽しいんだよ」ということを、子どもたちが学んでいってほしいと思います。楽しい月日をありがとうございました。

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