学校生活

小学校だより

2019/3/20

第242号 2019年2月28日

変化の時代の中で    校長 佐野 新生

 校庭のケヤキやセントラルコートのハナミズキは、今はまだすべての葉を失った冬枯れの姿のままですが、枝にはちゃんと新芽が萌え出ていて、例年どおりに春を迎える準備が進められています。季節や環境を受け止め、着々と生き続ける木々の確かな生き方には改めて感心させられます。

 人間界は急激な変化の時代を迎えています。今日では、高速コンピューターやインターネット、高速大容量通信技術、AI等の急速な開発を通じて、自動化、省力化、ロボット化が急速に進められています。少子高齢化、人手不足、人件費の上昇といった深刻な事態が存在する以上、自動化の流れは必然です。特定の分野、特定の場面で人間の能力を遙かに上回る処理能力を駆使して、状況を把握し正確な判断を行うことができるAIは、人間に代わる存在となりつつあるといわれています。
 技術革新の速さはご存じの通りです。チェスや将棋に続いて囲碁でもgoogleのAlphaGo(アルファ碁)というAIが、過去の対局実績のビッグデータを取り込むことに加え、自分自身で数千万回の対局を行って対戦力を磨き、2017年には当時の世界トップの中国人プロ棋士に勝利し、今後は人間との対局は行わないことを宣言しています。ピーク時には16000人以上であった我が国の交通事故死者は、エアバッグやシートベルトの装着や車体の構造改善等によりすでに2018年度で3600人程度にまで減少していますが、今やミリ波レーダーや赤外線等の情報をAIで解析し、対歩行者対応も加わった高度な自動ブレーキや安全運転支援が搭載されている乗用車がすでに市販されており、あるメーカーは2020年までに自社の新型自動車による死者重傷者をゼロにすることを宣言しています。ナビゲーションシステムと組み合せた完全自動運転もおそらく2022年頃には実現すると言われており、流通業の人手不足も補う強力な手段となっていくことでしょう。様々な生産工程にも自動化が進められていますが、ホワイトカラーの業種であっても一定の手続きを踏まえることで完結するタイプの職種にはAI化が急速に進められていき、近い将来には現在の全職種の十数%が消えていくともいわれています。

 開発が急ピッチとはいえ、車が全部自動運転になりどこにでも自由に移動が可能になるほどの状況が実現するのはまだ遠く、画像処理を行うハードウェアの能力も自動運転に必要なマップの開発も飛躍的に改善されねばならないのが現状のようです。囲碁も将棋もチェスもAIの方が強い時代になっても、人間が囲碁や将棋の楽しみを手放すことにはつながらないでしょう。日本が以前に比べて技術開発競争における優位を失いつつあるという危機感や、今日でもスマホでほとんどの仕事が出来るとまで言われるほどのIT化、AI化の波に乗り遅れないように、小学校でもコンピュータリテラシーを、プログラミングを、となることもわかりますが、IT化、AI化されていく世の中にあっても、しっかりと自らを鍛え人間としての実力を豊かにしながら、他の人と共によい社会を作っていこうとする人格を有していくことが大切だろうと思います。いかなる状況の中でも自らの役割を見出し、ストレスに耐えダメージから回復しながら求める道を粘り強く追求し、自らの考えをしっかり持ち相手ともうまくやっていく人物になること。そのための基礎的な知識技能の習得、学習習慣の形成といった点は今後も変わらず重要であろうと考えています。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

≪2年生まつり≫
 1月30日、1年生をご招待して、2年生まつりを行いました。お姉さんたちはどんな気持ちで迎えてくれていたのかを考えながら、「とにかく1年生を楽しませて笑顔にしたい」「素敵な思い出にしてあげたい」といった目標を立てました。
 お店の名前や内容・役割・道具・レイアウトなどに関して、ほとんど全て自分たちで話し合って決めています。ある時にはけんかをしたり、またある時には譲り合ったりしながら、どのグループも紆余曲折を乗り越えて準備を進めていきました。この協働的な活動の中には、子どもたちの中でたくさんの学びがあったようです。
 2年生まつり当日。初めのうちは緊張していた子も、次から次へやってくるお客さんを前に、それどころではありません。喜んでもらいたいという一心で1年生をお迎えしている子どもたちの凜々しい顔は、すっかりお姉さんに変わっていました。そして最後に2年生同士でもお店を回り合い、自分たちの成果を讃え合いました。誰かに「与えること」の喜びを、たくさん知ることができた1日。中学年に向かってまた一つ、大きな一歩になった行事となりました。(堀口)

-日記より-
・わたしたちはマジックをしました。一番うれしかったのは、一年生が「えっ、なんで?!」と言ってくれたり、「すごーい!!」と言ってくれたことです。れんしゅうをたくさんしておいて、よかったなと思いました。
・これまでじゅんびした時間はとっても長かったのに、おまつりの時間はとってもみじかく感じました。
・じっさいに自分で2年生まつりをやってみると、(きょ年の2年生は大へんだったんだなぁ・・・)と思いました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

≪3年生社会科見学~江戸東京たてもの園~≫
 3年生は、社会科見学で「江戸東京たてもの園」に行ってきました。江戸東京たてもの園は、小金井公園内にあり、江戸時代の農家から昭和中期の建築まで、約30棟の建物が移築されている施設です。
 まずは、江戸時代のかやぶき屋根の農家で、石臼と火鉢体験を行いました。「うわ、重ーい!」ゴトゴトと石臼を回して、生米を挽きます。ゴリゴリ石臼が回るたびに、さらさらとした白い粉が少しずつこぼれ落ちてきます。2回目、3回目と挽くたびに粗さが取れ、粉がどんどんサラサラになっていくのが見た目にもはっきりと分かりました。9人で交代しながら30分挽いても、お団子数個分の粉しかできあがらないことに、びっくり。一度に何個分ものお団子を作るときは、大変な時間がかかることを実感しました。また、石臼を挽く仕事は、昔の子どもたちが担っていたことを聞き、昔の暮らしの大変さと現代の便利さを体感することができました。
 火鉢体験では、囲炉裏を囲んだ後、炭を火鉢に移して暖を取りました。この日の外気は約7度で大変寒く、火鉢の温かさが身にしみました。エアコンの暖房とは、また一味ちがう暖かさがあります。囲炉裏や火鉢で使う様々な道具の名前や使い方も、くわしく教えていただきました。
 2つの体験の後は、明治時代~昭和時代の建物や昔の商店を見学しました。手作業が多かった時代の道具をいくつも見ることができました。「たしかに今は便利で、時間がかからない生活をしている。電気もある。スイッチもある。インターネットもあって何でも調べてくれるけど、何かなくしているものもあるかもしれない……」今回の社会科見学は、子どもたちが今の暮らし方を見つめ直す、よいきっかけになっています。(小田)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

≪6年生 ふれあい天文学≫
 1月29日、国立天文台から片岡章雅(あきまさ)さん(理論研究部助教)を迎えて出張授業「ふれあい天文学」を行いました。遠い宇宙を身近に感じてほしい、近隣の三鷹市には日本を代表する研究機関である国立天文台があることを知ってほしい、という思いから昨年度に引き続き実施することができました。
 宇宙の広がり、惑星、小惑星、彗星の起源、1光年の距離、人間が観測できる宇宙の果てなど、私たちが住んでいる宇宙について現在わかってきたこと、塵のように細かい物質がどうやったら大きな惑星になるかという片岡先生の研究課題「惑星の形成過程」について、そして研究者の生活について話していただきました。「天文学を続ける魅力は何ですか」「世紀の大発見をしたらまず誰に報告しますか」「重力はどうやって生まれるか」という子どもたちからのたくさんの質問にも、一つひとつ丁寧に答えていただきました。ご自身がどのように天文学に出会いこの研究の世界に入ったのかを交えて話された、「将来の可能性をつぶさないように、興味のあることや好きなことをとことんやる、そして学校での基本的なことをきちんと身につける」というメッセージも、子どもたちの心に強く残ったようです。(理科 亀山)

-6年生の感想より-
・宇宙の中にある1千億の銀河系の中の一つの2千億の惑星の中の地球で、6年生のみんなといっしょに過ごしているのは、本当にすごいことだなと思った。
・映像の中では1千億光年先まで地球からものの30秒でしたが、実際は途方もなく長く、大きく広いのだということがよく分かり、なぜか少しおそろしくなりました。
・「やりたいことにいつ出会うか」という話が印象に残った。これからは私も興味をもったこと  はとことんやろうと思った。
・研究者はたくさん外国に行くことを初めて知った。英語やドイツ語など何ヶ国語話せるのか疑問に思った。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

≪ドッヂボール大会≫
 2月1日(金)の午後、総合体育館で4~6年生のドッジボール大会を実施しました。大会前にインフルエンザが流行し、欠席者が増えるのではないかと心配しながらも、体育の授業、休み時間、担任の授業等で実戦を積んできました。心配をよそに、ほぼ全員がそろって当日を迎えることができました。
 昨年から大会の進め方を変更しています。負けたら終わりの「トーナメント方式」をやめ、12チームを4グループに分け、まずは各チームによる「リーグ戦」を行いました。下の学年が上の学年に勝つことは非常に難しいことですが、4年生が6年生と同点となり延長戦にもつれこむゲーム、5年生が6年生に見事逆転勝利するゲームなど、どのゲームも白熱した戦いとなり、応援にも熱が入りました。
 リーグ戦を勝ち抜いた4チーム(5年生1チームと6年生3チーム)による「決勝トーナメント」は、緊張感・スピード感あるゲームを展開。決勝戦では、見応えある一進一退の攻防が続く中で、見事に6年A組の赤が優勝を収めました。
 引き続き行われた恒例の優勝チームと教師チームのゲームは、お互いに真剣勝負。ここ数年は教師チームが圧勝していましたが、今回は最後まで接戦となり、7対5で教師チームの辛勝となりました。
 笑いあり涙ありの大会となりましたが、どのチームも最後まで諦めずに精一杯戦い、気持ちを込めて真剣にクラスや仲間を応援している姿がとても清々しかったです。(体育科 草苅)

【成績発表】
優勝:6A赤 準優勝:6B赤 第3位:6A白・5A白

-6年生の日記より(抜粋)-
・準優勝でしたが、私たちが求めていたのは優勝。あと一歩で、と考えると、さらにくやしかったです。
・運動会と同じくらいの良い思い出になりました。先生、そして6Aありがとう!

  • よくある質問
  • お問い合わせ
  • 交通アクセス
  • サイトマップ
  • リンク集
  • このサイトのご利用にあたって/個人情報の取扱いについて