学校生活

小学校だより

2019/1/8

第239号 2018年12月20日

クリスマスに    校長 佐野 新生

 日本列島が猛暑、台風、洪水と様々な天変地異に見舞われ、東京も12月だというのに25度になるなど、異常さにも鈍感になってきたかと恐ろしく感じていた2学期でしたが、それでもようやく冬らしい寒気が到来しました。学院構内には、集められた落ち葉をまとめたビニール袋が大量に積み重ねられています。
 昨日は、救い主イエスキリストの誕生の場面を、6年生が渾身の演技と演奏で演じ、すばらしい聖劇をお捧げすることができました。「神様への感謝の気持ちを込めて、現在出来得る最高の聖劇をお捧げしよう」と一致した気持ちになれた時に、目に見えない大きな力が子どもたちを導いてくれたのでしょう。神様からの豊かな祝福を頂けたと感じることができた、すばらしい聖劇でした。1年生から5年生も全力の劇中歌で6年生の劇を支えました。スタディツアーでお世話になっている茨城県常陸太田市の皆さんにもご覧頂くことができました。
 神の子でありながら誰よりも辛く苦しい十字架を担い切り、救いの御業を成就されたイエス様の生涯に触れる時、我々に課せられている身の丈に合った十字架は、明日もまた担おう、と、思いが新たにされ、生きる希望を与えて頂いているように感じます。

 立教大学副院長でキリスト教学校教育同盟の理事長でもあられる西原廉太先生が、大変印象深い記事を同教育同盟の定期刊行物である『キリスト教学校教育』12月号に書かれています。長くなりますがお読みください。

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「(前略)私は現在、立教学院に奉職しているが、高校は、実は同志社高校であった。先日、同志社高校時代の同級生で、世界最大のアパレルメーカーであるGAPのアメリカ本社副社長を担う大原哲也さんに立教大学で講演をしてもらった。講演の中で、彼はこのような話をしてくれた。

<<同志社中高、同志社大学にいる間、いつも聖書の話と新島襄の話を聴かされ続けてきた。正直、もう満腹で、新島襄の偉かった話にはウンザリしていた。ところがちょうど2ヶ月前に仕事でマサチューセッツに行ったときのことだ。取引先の友人が、近くにある大学に行ってみるかと連れて行ってくれた。それは「アマースト大学」という大学だった。そこには素敵な白いチャペルがあり、中に入ってみることにした。友人が、「おいここに日本人の肖像画があるぞ」というので、見に行った。私は驚きのあまり言葉を失った。それは、あの新島襄の肖像画であったのだ。ここは新島襄が1870年に卒業した大学だった。同志社では「アーモスト大学」と読んでいたので、すぐには結びつかなかったのだ。
 その肖像画の下には銘板があり、「友愛の光のやどり、海こえて」と刻まれていた。私は、それを読みながら、何故か涙が溢れて止まらなかった。自分も単身、アメリカで生活し働く中で、辛くて悲しくて、しんどくて仕方の無いときがあった。今から150年も前に、新島襄は、こんな田舎の外国の大学にひとり来て、けれどもがんばって、生きていたのか。その彼を支えていたのが聖書の言葉だったのか。私が中高生の頃には分からなかったが、それが今こうして、このように出会って、その意味が、今ようやく分かったように思うのだ。>>

 私たち、キリスト教学校の使命とはまさにこういうことなのではないか。私たち、キリスト教学校をめぐる内外の状況は大変、厳しいものがある。種をまけども、いつまで経っても芽が出ないことに焦り、本当にこれで良いのかと途方に暮れることもある。しかし、小さな「からし種」を、いつの日か、空の鳥がその枝に宿るほどのような大きな木に育ててくださる主に信頼しながら、精一杯に丁寧な教育を担っていきたいのである。」
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 聖劇の取り組みを通して学んだことが、小さなからし種のごとく、将来大きく枝を伸ばしますように、と、演じきった6年生の背中を見つめながら思うのでした。
 どうぞよいクリスマス、お正月をお迎えください。3学期始業式でまた元気な顔が揃うことを、楽しみにしております。

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≪3年生社会科 ~警察のお仕事~ ≫
 3年生はこの2学期に、社会で「くらしを守る」ことについて学習してきました。そのスペシャルゲストとして高井戸警察署から警察官4名をお招きし、様々な体験をさせていただきました。
 まずは、パトカーの見学です。当日はあいにくの雨により、みんなが期待していた白バイは残念ながら来られず……でしたが、なんと!特別にパトカーに乗せていただくことができました。初めて乗るパトカーに、みんな大興奮。「サイレンはこのボタンを押すんだ!」「赤いライトって上下に動くんだ!」「意外に中は普通の車と変わらないなぁ」など、色々な感想がありました。
 指紋採取もさせていただきました。まずは、手で瓶を握ります。そこにアルミニウムの粉をブラシでさっとつけると……指紋が浮き上がってきます。その部分をシールでペタッと付けて黒い台紙に貼ると、My指紋の完成!「うわぁ~すごくよく見える!」「私の指紋ってこんな模様してたんだ!」まるで本物の捜査をしているようで、子どもたちの興奮は止まりません。
 さらに、警察官の方が使っている道具等も見せていただきました。警棒や手錠をはじめ、防弾のヘルメットやチョッキ、盾などもありました。実際に見る本物の道具に、みんな興味津々。手に持ってみたり、着てみたりすると想像以上の重さや硬さにビックリ。体を鍛えているからこそ、道具を使いこなせるのだということが分かりました。
 事件が起きてからはもちろん、そのような事が起こらないようにするのも、警察のお仕事。私たちが安全に暮らす事ができているのは、そのような警察の方々のおかげなのだと改めて感じる大切な経験となりました。(吉村)

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≪4年生理科 バードウォッチング≫
 12月5日、今年も4年生両クラスで、井の頭池まで冬の野鳥観察に行きました。10年以上も実施しているこのイベント。過去には雪の中の観察もありましたが、今年は季節はずれの暖かさの中で、多くの野鳥に出会うことが出来ました。
 講師は井の頭自然文化園動物解説員の馬島 洋(ましまひろし)先生。動物解説員とは飼育員と違い、動物園にいる様々な動物を来園者にわかりやすく説明する職業です。馬島先生から様々なカモの種類とその見分け方を学び、バードウォッチングスタート。動物園の檻の中をジッと観察、湖面を双眼鏡で見渡す、フィールドスコープで拡大して見るなど、様々な方法で鳥を探して図鑑のカモの絵に色を塗っていきます。完成した人は馬島先生と一緒に、NHKの番組で全国的にも有名になった井の頭池のカイツブリの親子の観察。親鳥にがんばってついて行く可愛いカイツブリのヒナの姿に、子どもたちの顔にも微笑みがあふれていました。学校を一歩出て、専門家に教えていただける貴重な一日となりました。
(理科 大澤)
~日記より~
 
説明のプロの馬島先生がつきそってくれました。ハシビロガモは頭が緑色で、しっぽが黒で、おなかのあたりが茶色の三色で面白かったです。カモの特徴を色々つかんだので、今度カモを見かけたら、何の種類か言えるようになっているかもしれません。

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≪5年生 クリスマスカード作り≫
 5年生は、クリスマスの祝会で、全校のみなさまに手作りのクリスマスカードをさし上げました。この活動は立教女学院で長く大切にされ続いているものです。さし上げるお一人お一人の顔を思い浮かべながら、心をこめて精一杯の力を出して製作しました。同じものを何枚も作り上げることは5年生にとって大変な仕事です。計画性、粘り強さ、思いやりなどが培われていきます。苦労して作ったからこそ、みなさんからの「ありがとう」の言葉が本当にうれしいのです。他の人の喜びが自分の喜びにもなるということを体験させていただきました。5年生の顔にも笑顔が広がりました。(飯澤)

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≪私学体育発表会報告≫
 さわやかなお天気に恵まれた11月23日、バドミントンクラブとサッカークラブが私学体育発表会に出場しました。
【バドミントン】9校が集まり、ダブルス形式・総当たり戦で試合が行われました。この日が「初試合」となる児童も多く、「1試合も勝てなかったら……」という不安の声も。しかし、総当り戦で多くの試合ができたこともあり、最初は緊張でミスをしがちだったペアも、試合ごとに各々で振り返りをし、目標や作戦を立てて次の試合へ臨みました。チームメイトや観戦してくださった保護者の声援に支えられ、互いに声を掛け合い、心を一つに戦う姿が見られました。閉会式後、「今日で上手くなったと感じた。次はあのペアに勝てるように一緒に練習を頑張ろう。」という児童の声が多く聞かれました。他校との交流は、技術だけでないチームとしての成長ももたらしてくれました。(吉川)

【サッカー】本校と、東洋英和女学院、東京女学館の3校が集まり、交流戦を行いました。試合前の土曜日には、田園調布FCのコーチを招き、特別練習をして臨んだこの試合。コーチから学んだことを実戦で活かす日です。視野を広げて空いているスペースを見つけたり、ボールにかたまらないように自分の位置を考えて動いたり、1試合目から「自分たちのサッカー」をしようと全員が考えていました。1点リードされた後半、まず1点を返して同点!終了間際に追加点を入れて逆転勝利!これで完全に勢いがついた女学院チームは、なんとその後の全試合で勝利!5試合全試合で負けなしという、最高の結果を出すことができました。2月には5校対抗戦がひかえています。体育発表会で勝ち取った勢いにさらにはずみをつけて、チーム全員で優勝をねらいます!(小田)

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≪色鉛筆≫
 先日、息子から「名前の由来を教えてください。」と言われました。一瞬にして心が、顔がほわっと緩みました。「ちょっと待って!」たくさんの思いがよみがえりました。準備もしないといけない、名前もそろそろ決めないと。という時期になっても、性別もわからず、医師からも「意志の強い子だね」といわれたほどでした。男女それぞれの名前を決めました。息子に、名前の由来はね…と説明し、伝えました。発表するために一生懸命ノートに書きながら、それってどういう意味?それってどういうこと?と細かく聞かれれば聞かれるほど鮮明によみがえってくるあのころ。
 全てを書き終わり、読み返している息子の声がどんどん小さくなりました。「そんな人になれていない…」ぼそっと言われました。「なに?まだ数年しか経っていないし、これは、願いであってそうならなければいけないということではないよ。」と言っても、私譲りの頑固ちゃん。ぶつぶつ、ぶつぶつ。望みではなく、願いは今でも変わりません。

 いいのよ。我が息子。母から見るあなたは、願い通りに歩んでいます。
 生まれる前からたくさんの方々に見守られ、支えられ、助けられて今があることを忘れず、日々の生活・自分の置かれている環境に感謝して自分らしく生きていってくれたら母は、それで幸せです。ありがとう。
(家庭科 千葉満津子)

2018/12/20

第238号 2018年11月30日

「価値あること」とは?    教頭 吉田 太郎

 「星野君の二塁打」(吉田甲子太郎著 雑誌「少年」光文社に掲載、1947年)という道徳教材が話題になりました。2018年度から「特別の教科 道徳」としてすべての公立小学校で道徳が教科として行われるようになり、検定教科書として採択されるようになりました。この作品は小学6年生の道徳教材として2社で採用されています。(ちなみに、立教女学院小学校では、「聖書」が「道徳」を代替するとして、道徳の教科書を採択していません。)

【あらすじ】
 甲子園への出場が決まる地区予選の決勝。同点で迎えた最終回、ノーアウトランナーは一塁。バッターボックスはピッチャーでクリーンアップの星野君。この試合、前の打席は全て凡退の星野君に監督は送りバントの指示を出した。二盗を狙う一塁ランナーをしきりに気にして牽制球を投げるピッチャー。一球目、外角に大きく逸れてボール。投げ難そうにしながら、投じた次の第二球。ストライクゾーンど真ん中の絶好球。その時、バッターの勘か、本能か、打てる気がした星野君は監督の指示を破り、ヒッティングへ。打った打球は見事に外野の間を抜ける二塁打。牽制球でやや出遅れた前の走者を三塁コーチが止めたのでランナー2、3塁。湧き上がる歓声。次のバッターが犠牲フライを放ち、逆転のランナーが生還。見事、チームは予選突破、悲願の甲子園出場を果たす。しかし、翌日、監督は送りバントの指示に従わなかった星野君に対して「チームの統制を乱した者をそのままにしておくわけにはいかない。罪に対しては制裁を加えねばならない。」といい、星野君の甲子園出場を禁じる処分を下した。

 奇しくも、道徳の教科化が始まり「星野君の二塁打」が道徳の教科書に教材として登場した2018年。5月には、日大アメフト部の「危険タックル問題」が話題となりました。みなさんは改めて、この物語にふれたとき、どのように感じられたでしょうか。この道徳教材については、様々な問題点が指摘されています。たとえば、上官が正しくない場合でも絶対服従の軍隊式教育を奨励しているのではないか。個人を尊重する民主主義の倫理観を否定しているのではないか。上の言うことに従わないことは組織を乱す行為であると教え込むことにつながるのではないか。などが批判の主な論旨です。
 日大アメフト部の問題では、二十歳の青年がチームのためにと、監督の指示に従って重大な反則プレーを犯してしまいました。黒のスーツ姿で、一人で謝罪会見に臨んだ彼に多くの同情が寄せられました。見ている我々にとっても辛く、考えさせられる出来事でした。あるアメリカンフットボール指導者はインタビューに対して、言葉を選びながら、沈痛な表情で「彼にはフットボーラーとしての誇りを持って欲しかった、やるべきではなかった。」と答えていました。
 星野君は反則行為ではなく、送りバントの指示に従わなかった。結果、チームは全国大会出場を果たした。しかし、監督は出場禁止の処分を言い渡したあと、「異存あるまいな?」と尋ね、星野君は涙を流しながら「異存ありません」と答えた。そして、本文は「犠牲の精神の分からない人間は、社会へ出たって、社会を良くすることなんか、とてもできないんだよ」という監督の言葉で結ばれています。
 個人か集団か、犠牲か誇りか・・・・・・。私たちは子どもたちの前に立ち、何を「大切なこと」、「価値あること」として教えていくべきでしょうか。時代によって、国や地域によって、置かれた立場によって、大切にする価値観は違ってくるでしょう。答えのない時代だからこそ、子どもたちだけでなく、大人も、「自分の頭で考える」「考え続ける」ことを大切にしたいと願っています。そして、いつも神さまのことを意識しながら。

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≪4年生スタディツアー ~茨城県金砂郷~≫
 4年生は、11月14日から11月16日まで、A・B各クラスで茨城県常陸太田市にスタディツアーに行きました。現地に到着して、まずは、川の清掃をしました。里山の豊かな川を維持していくためには、絶えず人が関心を持ち、関わっていく必要があるという説明を聞き、「この川をきれいにすることで、生き物たちが過ごしやすくなるんだね!もっともっときれいにしなくては!」と、手を止めることなく、黙々と掃除をしていたのが印象的です。その後、今年初めてヤマメの稚魚を、再会を願って放流しました。さらに、きれいになった川辺にイルミネーションを飾り、夜には、点灯式を行いました。「3、2、1、わ〜!きれ〜い!」自分たちで飾ったイルミネーションが点灯され、大歓声が上がりました。川には、キラキラと反射する光。子どもたちは満面の笑みを浮かべていました。最後に、月明かりの中での月面や星座の観察。東京では絶対に見ることが出来ない夜空に、感嘆の声が上がりました。
 翌日は、久慈川で、鮭の遡上と人工孵化の様子を見学しました。理科の学習で鮭の一生について勉強していた子どもたち。実際に川に遡上する鮭の姿を観察し、その場のにおいを嗅いで、座学では学ぶことのできない実体験をすることができました。現地の方々とも交流を深めることができた二日間になりました。 (五十嵐)
~日記より~
・私は最初に川の中を掃除しました。デッキブラシをしっかりにぎって、川の底を一生けん命にこすりました。そんなに暑いわけでもないのに、汗が後から後から出てきて、まるで雨にうたれたようでした。
・死んだサケを見るたびに、(あんなにがんばって卵を産んだのに、子供の姿を見られずに死んでしまうなんて)と思い、悲しい気持ちになりました。大事な卵を私達人間がいただいているなんて、サケに申しわけなくなりました。

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≪6年生社会科 模擬裁判≫
 公民分野の学習の一環として、裁判を体験する取り組みを行いました。当日は弁護士会より11名の先生方をお迎えし、子どもたちの学びを支えて頂きました。
 この日の案件は、ある出版社が芸能プロダクションから「出版差し止め請求」を受けたという内容です。クラス全員が原告側・被告側の弁護士、及び裁判官に分かれて裁判が始まります。裁判官役は黒いガウンを着用し、いつもの教室が本格的な法廷の雰囲気に変わっていきました。
 最初のうちは発言に戸惑っていた子どもたちも、友だちや弁護士さんとの関わりの中で、徐々に自分の言葉で意見を述べられるようになり、みるみるうちに議論が白熱しました。自分の意見を主張することだけに留まらず、さまざまな角度から物事を解釈する、相手の立場になって考える、反対意見にも耳を傾けるという行動が、自然に深められていました。そして双方の意見を調整して、裁判官が最終的な判断を行います。結果がいかなるものであっても、その中でお互いを尊重するという大切な点を、子どもたちはしっかりと心に留めた様子でした。
 日頃、ともすれば距離を感じがちな「法」や「人権」について、具体的に考える貴重な機会となりました。今回の経験を、人権への意識や他の人を大切にする心を深めることに繋いでいきたいと思っています。(社会科 土谷)

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≪さつまいもを育てよう ~1年生生活科~≫
 「どんなおいもが育っているのかなぁ。」畑作業の格好に着替え、目を輝かせながら、畑に向かいました。さつまいもの葉っぱが生い茂っています。ひとまず、手前のいもづるを、ひっぱってみると……。「わぁ、先生の背の高さよりも長い!」土の中のさつまいもへの期待は、さらに深まりました。
 「うんとこしょ、どっこいしょ。」掛け声をかけながら、力いっぱい掘っていきます。すると、普段お店で見るものとは違い、たまねぎやごぼうのような形、ハート形など、大きさも形も様々なさつまいもが出てきました。「さつまいもにも個性があるんだねぇ!」と目を丸くしていました。
 そして、ついに育てたさつまいもを食べる日が来ました。その名も「おいもdeクッキング」。
「ねこの手」に気を付けながら、さつまいもを切って、一生懸命材料を混ぜていきます。それを蒸すとふわふわに膨らんださつまいもの蒸しケーキができました。「うわぁ、ふわっふわ!あまい!」自分で育てたさつまいもを、みんなでいただく喜びを分かち合うことができたひとときでした。(尾亦)

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≪ポップコーンパーティー ~3年生総合~≫
 「うん。うまーい!」「この味もイケてる!」今日は待ちに待ったポップコーンパーティーの日。子どもたちの歓声が食堂にひびきます。3年生が5月に植えた1㎝にも満たないイエローポップ(トウモロコシの品種の一つ)の種は、夏をこして1.5~2m近くまで成長し、たくさんの実をつけてくれました。
 その実をひとつひとつていねいに取り出したら、いよいよフライパンに入れて熱します。待つこと数分……パン、ポン、バフッ、と元気に実がはじけ、ポップコーンに大変身!できたてアツアツのポップコーンをビニール袋に入れます。そこに思い思いの調味料を入れてフリフリシェイク!定番の塩こしょう味、バターしょうゆ味、キャラメル味のほかに、ココア、抹茶、カレー、シナモン、チーズ……。「味をまぜてみようか?」「これも食べてみて!」子どもたち同士で、さらに味の工夫や改良をしているすがたも見られました。
 3年生は理科で「植物の一生」を学んでいます。1つの小さな種が大きく育ち、花をさかせ実をつけて、人が生きていくための食材にもなっているということを、実体験を通して学ぶことができました。 (小田)

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≪5・6年生 ガーデニングワークショップ≫
 暖かな秋の陽光が降り注いだ11月17日(土)、5・6年生の希望者を対象にガーデニングワークショップを実施し、玄関の植物を植え替えました。校舎内の観葉植物と花壇の植栽にご協力をいただいている園芸店、(株)プロトリーフの佐藤さんと大野さんを講師としてお迎えしました。
 花の特徴や植え方やバランスの取り方などを教えていただき、いよいよ自分たちでレイアウトを考えます。「紫はここじゃなくてこっちがいいかな」「端に植えて目立たせよう」「クリスマスローズはメインにしたいから真ん中に置こう」「いや、もう1回直して考えよう」と、議論は白熱。迷ったときには佐藤さんや大野さんに相談しながら植えていきました。さすがは植物が好きな子どもたち、手際よく丁寧に植えていき、中には「ぜひうちのスタッフに!」とスカウトされた子も。各チームが悩みに悩んで工夫を凝らし、個性豊かな8つの花壇が完成しました。今回植えた植物は、冬から春にかけて美しく咲くストック・アリッサム・パンジー・クリスマスローズ。来春、球根で植えたスイセンやスノーフレークが、さらに彩りを添えてくれるのが楽しみです。(理科 亀山)

2018/12/4

第237号 2018年10月31日

秋を迎えて    校長 佐野 新生

 秋本番を迎え、朝晩はぐっと冷え込んできました。セントラルコートのハナミズキの葉はすっかり濃紅色となり、朝の日差しの中に美しく輝いています。ケヤキの葉も少しずつ枯れ落ち始め、校務職員の皆さんは今年も忙しい時期を迎えています。小学生の子どもたちの秋の装いもそれぞれに好ましく、制服がない我々の学校の魅力がしっかりと感じられている今日このごろです。

 今年の運動会は、肌寒い一日となりましたが、大勢の保護者の皆様にお越し頂きまして本当にありがとうございました。今回は天候に恵まれ、外での練習の機会も比較的たっぷりと得られたと思います。各学年のダンス、競技の練習、今年から組立体操に代わり始められた旗体操の練習などなど、子どもたちと共に体育科の教員も担任も気持ちを新たに頑張ってきました。安全への配慮、ルールを守って競技を行うこと、楽しそうな明るい表情で生き生きとダンスを楽しむことなどの指導に加え、目立たないことではありますが、入退場の際にきちんと元気に行進をすること、集合した際の自分の位置や場所が正しいかどうかいつも注意を払っていること、聖歌や第二校歌、運動会の歌、応援歌などの歌をしっかり歌うことの指導なども繰り返し行ってきました。スポーツにおける戦いは、ルールに基づく洗練された戦いでなければならず、相手との対立感情がエスカレートしすぎないようにということにも注意を払ってきました。相手がいてこそ競技が成立するのだという認識を持ち、お互いに敬意をもって競技に取り組む姿勢を大切にしていきたいと思います。徒競走の順位付けなどもできるだけ公正を期していましたが、教員の目で判断をしていますので、間違えることもある、という事もどうかご了承ください。お子さんの今後の成長にとって、競技において審判の判断に率直に従える心を育てておくことも大切なことですし、不満や後悔は今後の前向きな努力へのきっかけにして欲しいと考えています。
 5年生は田植え、稲刈り(収穫)を実際に体験する茨城県常陸太田市でのスタディツアーを無事に実施いたしました。今年は猛暑の夏でしたので、金砂郷の皆さんが子どもたちの米を守ってあげようと精一杯お力添えをしてくださり、その甲斐あって今年のお米はとても豊作だったようです。おいしい新米を給食でもたくさん頂くことが出来ました。しかしながら最近では全国的にご飯離れが深刻化しています。国民1人当たりの年間の米の消費量は年々減り続けていますが、先日のテレビでは、白米を残しがちの子どもに残さないよう厳しく言うとせっかくの楽しい食事の雰囲気が悪くなる、と、ご飯よりもパンやパスタなど子どもが喜んで食べるものを選びがちになっている母親が増えていることや、船橋市の市内27校の中学校では米を主食とするA給食とパンを主食とするB給食とを毎食選べるようにしていることも報じられていました。主食をしっかり食べるということは育ち盛りの子どもの食習慣として非常に重要だが、ごはんを残す子がとても多くなっていることからこのような対応を行っているそうです。本校の子どもたちには、農家の方々の様々な知恵や努力によってお米が作られていることを実感し、米作りという長年にわたって洗練されてきた日本の主食文化への理解を深め、おいしいお米をおいしいと感じられる感性も大切にして欲しいと思います。

 学院創立141周年の記念礼拝、マーガレット祭も無事に終えることができました。小学校はいよいよ入学試験を迎えます。期間中の過ごし方について、保護者の皆様にも十分ご理解を頂いておりますが、寒暖の差も激しく風邪も引きやすい時期ですので、どうか生活リズムが崩れないよう、健康で有意義な過ごし方を工夫してください。

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≪5年生スタディツアー 茨城県金砂郷 5A・9/19~20 5B・9/20~21≫
 春に田植えの体験をした茨城県金砂郷に、今回は稲刈りに行きました。金砂の方々はいつもと変わらない優しい笑顔で、私たちを迎えてくださいました。景色は春とは一変し、黄金色の稲穂が風に揺れています。隣の畑一面に咲く、白いそばの花。あぜ道には真っ赤なヒガンバナ。足元からカエルの鳴き声がきこえます。子どもたちは口々に「やっぱり、ここ金砂が好き。」と言っていました。稲刈り体験を通して、進んで自分にできることを探すこと、感謝することなどを学ぶことができ「本当に楽しかった」と帰ってきました。(飯澤)
~子どもたちの作文より~
・「ふうーっ」汗が涙のように落ちてくる。「勢いよく、かまで一気にかるだ。」と習い、恐る恐るかまを握り思いきってガサッ。「何、この感覚。気持ちいい。」初めての体験だった。
・最初に「おだがけ」をした。おだ木に稲の束をかけていく。稲の束を持ってみる。お。も。い。思ったより重かった。それをおだ木にかけるのはもっと大変だった。なぜなら、おだ木は私の肩くらいの高さだったから。
・足が泥から抜けなくなって困っていると「刈ったあとに、残っている稲の頭を踏むといいよ。」とおばさまが教えてくださいました。私はスタディツアーで優しくしてくれたおばさまみたいな人になりたいな、と思いました。
・稲刈りは田植えと違いする事がたくさんあって、その上一つ一つが難しかったです。特にかまで稲を刈るのが難しいと思っていたら、「上手だね。やったことあるの。」と言われ、うれしくて手首が痛くなるほどたくさんしました。
・もう、夢中になって、もくもくとたくさんの稲を刈り取っていきました。普段何気なく食べているお米が八十八の手間がかかるというように、農家の方が稲を刈る最後の最後まで苦労をしていることがわかりました。

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≪6年生スタディツアー 宮城県南三陸 6A・9/10~12 6B・9/13~15≫
 集大成ともいえるこの2泊3日の旅は、6年生にとって大きな意味をもつ行事です。まず訪れたのは石巻市の旧大川小学校。震災の爪跡を残すこの地に立ち、子どもたちはとても大きな衝撃を受けたようでした。ここでご家族を亡くされた只野英昭さんと、石巻市の語り部高橋正子さんが熱く当時の様子を語ってくださいました。津波の威力や恐ろしさを実感し、犠牲になった方々への祈りを捧げました。南三陸町では、当時、気仙沼で消防隊長として災害救出の陣頭指揮をされた佐藤征悦さんにお話をしていただきました。佐藤さんの復興への熱い思いに触れ、私たちがパワーを頂いたように感じました。
 翌日は南三陸の産業や豊かな自然に触れる体験をしました。朝一番で卸売市場を訪れ、競りを見学。専門用語が飛び交う活気に溢れた様子を、子どもたちは熱心に見学していました。ウミネコがゆったりと飛ぶ歌津泊浜漁港は、大震災の被害を受けたとは思えないほど穏やかでした。美しい景色を眺めながら磯の香りのするホヤをいただき、漁船に乗り……。学びと自然を満喫するひと時となりました。農家の阿部博之さんの果樹園と農場では、りんごやプルーン、枝豆の収穫・選定・袋詰めのお手伝いをさせていただきましたが、子どもたちにとって何より嬉しかったのは、もぎたての果物をその場でほおばったこと。阿部さんの温かい人柄や、瑞々しく甘い果物は東京では味わえない格別な味となって心に残ったようです。
 最終日は、特別養護老人ホーム「あらと」へ訪れ、歌をお届けしたり、一緒にゲームを楽しんだりしました。童心に返ってゲームに興じるお年寄りとの交流は、南三陸でのたくさんの方々との温かい出会いを締めくくるものとして、子どもたちの心に深く刻まれました。
 南三陸の豊かな自然、この学びを支えてくださった温かい方々との出会い、そして東日本大震災の復興への願い―。このスタディツアーを通して、子どもたちは多くのことを感じ、考え、学ぶことができました。(高橋)

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≪小さなコンサート≫
 9月28日(金)、聖マリア礼拝堂で「小さなコンサート」をおこないました。今年は「歌の世界へようこそ!」と題し、メゾソプラノ田辺いづみさん、テノール勝又晃さん、ピアノ伴奏五味こずえさんをお招きし、様々なジャンルの歌曲を聴かせていただきました。朗々と歌い上げたり、美しい高音を響かせたり、艶やかに歌ったり、おどけて歌ったり……チャペルに響き渡る豊かな歌声に、すっかり魅了された子どもたちでした。(音楽科 上川)
~子どもたちの日記より~
・歌を聞いている間、花につつまれたようにしあわせな気持ちでした。
・わたしがいちばんすてきなうただなあ、とおもったのは、アヴェ・マリアです。なぜかというと、そのうたをきいたとき、こころがとてもやさしくなったきがしたからです。
・一ばんすきだったのが、オペラのハバネラでした。ほり口先生がぶたいにつれていかれたので、わらってしまいました。金曜日は一日中だれかがわたしのあたまのなかで、ハバネラの歌を歌っているようでした。

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≪色鉛筆≫
 初めて一人で海外旅行をしたのは、大学一年生の春休みだった。母の高校の時の同級生が暮らすニュージーランド(NZ)でホームステイをした時のことだ。
 幼い頃から英語が好きで、テープが擦り切れるほど英語の歌を歌ったり、Mary PoppinsやPaddingtonの映画を繰り返し観て覚えた台詞を言ったり、日本語とは違う「音」が好きで、夢中で真似をしていた。中高でも、教科書用のCDを何度も聞いて声に出して読み、受験のために構文もたくさんの例文を読んで覚えた。
 ただ、覚えることはできても、話すことへの自信は全くなかった。廊下ですれ違うネイティヴの先生にも、“Hi!”としか言えず、いざ話すとなると、頭の中で一生懸命組み立てた構文を、忘れないように頭の中で反芻していた。
 姉の友人が海外から遊びに来て、一緒にテーマパークに行った時。「萌、〇〇はどこにあるの?」と聞かれても、“Maybe over there….”と、ご愛嬌で「あはっ」と笑うことしかできなかった。
 そんな私が話すことを楽しいと思えたのは、NZに行ってから。なんと、スーツケースの鍵を日本に置き忘れてきてしまった私は、開かないスーツケースの話をホストファミリーにすることで、話すことへの恥ずかしさの壁を取り払うことができた。鍵を忘れたことが、話すことができる鍵となった。そうだ、今度会ったらその時のことを聞いてみよう。きっと思い出話に花が咲く。(中村萌)

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