3年ぶりです。

 校長 児玉 純

 「3年ぶりです。」という言葉が、様々なところで聞かれるようになりました。本校でも、3年ぶりの行事が、子ども達の笑顔と共にいくつも戻ってきました。金砂では子ども達の手による田植え。5年生は、かなさ笑楽校での宿泊も行うことができました。そして、プレーデー。あいにくの天気で、後半は雨に濡れながらの強行開催になってしまいましたが、保護者の皆様の心配そうな顔とは裏腹に、子ども達の恥ずかしそうな、嬉しそうな笑顔が印象的でした。翌週の火曜日の朝、セントラルコートで朝の挨拶をしていたら、卒業生の中学1年生が声をかけてきてくれました。「私たち、フォークダンスの練習はしたけど、5年の時も6年の時もプレーデーできなかった。」と残念そうに話していました。私たち教員にとっても、朝、空を見上げて、「今日は大丈夫かなぁ。」と雲の流れを気にしながら行事を迎えるのも3年ぶりということになります。金砂もプレーデーも雨の洗礼を受けてしまいましたが、そのような中でも例年の行事が行えたことが嬉しいです。

 クラブ活動が始まりました。クラブ活動の目的は、「異年齢の児童同士で協力し、共通の興味・関心を追求する集団活動の計画を立てて運営することに、自主的、実践的に取り組むことを通して、個性の伸長を図りながら……」(学習指導要領より)とあります。本校のクラブ活動は、数も多くバラエティにも富んでいるのが特徴です。私は、その活動の様子をぶらっとのぞくのが大好きです。授業中とは違った子ども達の姿を知ることは、その子をよりよく知るために大きな収穫があります。また、教員もそれぞれ自分の得意分野を担当することが多いので、普段と違った姿を見ることができます。昨年度末の最後のクラブ活動の時に、ミュージカルクラブの集大成、「ライオンキング」をクラブの子ども達と一緒に鑑賞することができました。そのクオリティの高さに驚かされましたが、さらに感心したのが、異年齢同士の結びつきでした。完成した喜びの笑顔、6年生との別れの涙が最後まであふれていた時間でした。演技だけでなく、個性を認め合う集団ができあがっていることに、本校の魅力を改めて認識すると共に、子ども達が素直に成長していることに感謝しました。今年度、私はコンピュータークラブを担当することになっています。とは言え、iPadに関してもプログラミングに関しても、子ども達の方が上をいっているようなので、指導するというより一緒に教わりながら、楽しみながら活動に参加したいと思っています。そして、時々コンピュータークラブを抜け出して、他のクラブで輝いている子ども達の様子もぶらっと見に行こうと思っています。年度末には、3年ぶりのクラブ発表会ができることを祈りつつ。
 6月から軽井沢キャンプが始まります。もちろん、これも3年ぶりです。天気を気にしながら、でも、雨になったとしても、予定の行事が行えることに感謝して安全に楽しいキャンプにしたいと思います。          

≪春のスタディツアー 茨城県常陸太田市金砂郷 ≫

5A・5/11~12,5B・5/12~13

 5年生にとって初めての宿泊行事となったスタディツアー。子どもたちは、期待に胸を膨らませてバスに乗り込みました。常磐自動車道を2時間、その後さらに一般道を1時間走ると、都会とは別世界の長閑な田園風景が広がります。そこかしこから聞こえるカエルの大合唱が、一日中(一晩中)鳴り響いていました。このような自然の中で友達と過ごす2日間はまさに「もう夢のような2日間」(子どもの日記より)と思えるものだったようです。
 一番楽しみにしていた田植え。最初は、おたまじゃくしがうようよと泳ぐ田んぼに足を踏み入れることをためらう姿も見られました。しかし、作業を始めてみると、子どもたちはすぐに楽しくなり、「等間隔に、まっすぐに。」と唱えながらせっせと苗を植えていきました。後ろを振り返り曲がっているのを見て「あれ~曲がっちゃったぁ!」と声をあげ、田植えの難しさを実感していました。「いいよ~、上手よ~。」と金砂の方々に声をかけていただくと、笑顔になり、もっとやりたい!という声が続出していました。こうして、一つひとつの苗を植えていくことを通して、お米が手に入るまでにどれほどの労力があるかを想像することができました。このスタディツアーの醍醐味を感じるひとときでした。 
 浅川の生き物採集では、水中に生えている草の根元に網を当て、少しゆするだけで小さなエビが何匹もかかり、歓声が上がりました。ここには豊かな自然が残されていることを肌で感じた瞬間でした。金砂の方々との交流会では、飾り気のない素朴なお人柄に触れ、自然と笑顔が溢れます。子どもたちは金砂の方々が大好ききになり、早くも9月の稲刈りが楽しみで仕方がないようでした。

 

 

 

日記より

・田植えは、大変だけれどすごく楽しいという気持ちで心がいっぱいになりました。友達と「楽しいね!」と言っていたら、田んぼに「ボチャーン」とおしりから落ちてしまいました。でも、これもいい思い出になりました。
・網で草の下をゆすってみると、エビやヤゴがとれました。私は東京では見られない風景や生き物、澄んだ空気に心が安らぎ、嬉しくなりました。こういう自然が残っていることに感謝です。
・交流会では、「どうして米作りを始めたんですか?」と質問しました。そうしたら、金砂の方は「子どもたちの喜ぶ顔が見たいから。」と言いました。私はすごいなと思いました。どうすごいのかというと、私たちの笑顔を見たいだけで、あんなに大変な作業を頑張れるからです。

6A・5/16,6B・5/17

 5年生のときに、田植えも稲刈りもオンライン中継だった6年生。今年は、ようやく日帰りで田植えの体験をすることができました。田んぼでの作業ができ、米作りの大変さを肌で感じることができました。

≪2年生 グリンピースのさやむき体験≫ 

 5月25日にグリンピースのさやむき体験を行いました。給食をいただく人たちのことを考えて入念に手を洗い、グリンピースが床に落ちないように慎重に取り組みました。段ボールいっぱいのグリンピースを見て、「こんなにあるの!」と驚いた様子でしたが、さやむきに慣れてくると「おかわり!」と威勢の良い声が聞こえてきました。さやむきが落ち着いてくると、グリンピースのさやのにおいや色、形に注目し、様々な角度から観察をしました。「何だか人の口の中みたい」「グリンピースはよく見るとまん丸ではなく、卵に近い形をしている」「さやによってたくさんグリンピースが入っているものもある。」「さやがベッドみたい」「思っていたよりも皮が厚くて、色も緑や黄色、深緑が混ざっている」など、たくさんの発見をしていました。
 給食の時間に、2年生の代表者がさやむきを行ったことを報告しました。みんなの役に立てたことへの達成感を味わうとともに、今後も給食のお手伝いをしたいという意欲に満ち溢れている様子でした。教室では、自分たちがむいたピカピカのグリンピースと美味しそうなご飯の香りにとても満足している様子でした。野菜が苦手な子も、「今日はおかわりをする」と張り切り、誇らしげでした。

本のひろば開催のお知らせ  ―児童図書の展示会、及び販売の会- 

読んでよかった!と思える本との出会いを求めて、今年も本の展示会を行います。
この会の目的は次の通りです。
 1.良書と出会う機会を作る
 2.お友だちやご家族の方と一緒に本を選ぶ中で読書の愉しみをみつける
 3.読書の幅を広げる  
本は、配布するリストの番号順に展示され、見て、欲しいと思った本を注文することができます。
納品は、学校またはご自宅へ。一か月ほど先になってしまいますが、是非ご購入ください。
読書の愉しみが膨らみます。