数えてみよ、主の恵み
数えてみよ、主の恵み 校長 児玉 純
北京オリンピックが幕を閉じました。歓喜の涙、まさかの涙、いろいろありましたが、メダルの色にかかわらず、メダルの有無にかかわらず、日本選手の活躍とこれまでの努力に心から拍手を送りたいと思います。4日に幕を開けるパラリンピックにも大きな声援を送りたいと思います。私事ですが、私の兄の三男が、パラアイスホッケーの選手で、ナショナルチームで練習を重ねています。今回のオリンピックには参加できませんでしたが、次回イタリアの冬季オリンピックの時は、現地で応援したいと思っています。パラスポーツは、今ひとつ関心が低くなってしまうので残念ですが、選手達は、肉体的にも精神的にも厳しい訓練を重ねています。パラスポーツへの応援も、是非お願いいたします。
日本中が驚きと不安と怒りに包まれた全国一斉休校要請から、2年がたちました。変異株の出現により先が見えない中、今年度も子ども達の生活に大きな影響が出てしまったことがたいへん残念です。学習はもちろんですが、子ども達が楽しみにしていた様々な行事が中止や変更になってしまったことは、たいへん申し訳ないという気持ちでいっぱいです。私が昨年4月に着任して以来、通常通りの学校行事や宿泊行事があったなら、子ども達ともっと仲良くなれたでしょうし、もっともっとこの学校の良さを発見できたでしょう。
でも、できなかったことを悔やむより、主の恵みを数えることの大切さを聖書は教えています。そこで、この1年、立教女学院小学校で感じた素晴らしいところを数えてみました。子ども達は、明るく元気で何事にも一生懸命真面目に取り組むことができます。また、保護者の皆様も教育熱心で、学校にもたいへん協力的です。教職員も教育にまっすぐ向き合い、子ども達を第一に考える素晴らしいメンバーです。キャンパスも緑あふれ、鳥や虫、木や花、四季の表情がたいへん豊かで、ここで過ごしているだけで心が落ち着きます。この学校にいたから出会うことができた多くの人たちがいます。数えてみると、主の恵みは数え切れないほどあったことに気づかされます。
今年度の終業式まであと3週間、今月、子ども達が登校する日は13日です(5、6年生は14日)。各学年、各学級では今年度のまとめに一生懸命取り組んでいます。また、今までお世話になった6年生に感謝を表すため、心を込めて様々な準備を進めています。子ども達は一人ひとりが進級する喜びとともに、少し重くなる責任をその小さな肩に感じていることと思います。子ども達が希望をもって新しい出発ができるように全教職員で努力していきますので、ご家庭でも、子ども達の成長を感謝する時にしていただきたいと思います。
最後になりましたが、3月21日は卒業式です。6年生が夢と希望に胸をふくらませ、小学校を巣立って行きます。6年生の門出を祝福するとともに、中学での活躍を祈っていただけましたら幸いです。