新年おめでとうございます
新年おめでとうございます 校長 児玉 純
2022年が始まりました。皆様におかれましては、祝福された、和やかなクリスマスや年末年始をお迎えになられたことと思います。様々なことが、平常(?)に戻って来たようにも見えますが、オミクロンの脅威が迫りつつあります。コロナに翻弄された反省を忘れずに、でも気分をリフレッシュしていきたいと思います。
昨年のクリスマスは、私にとって立教女学院で迎える初めてのクリスマスでした。また、ミッションスクールで迎える初めてのクリスマスでもありました。ツリーの点灯式から始まり、キャロリング、クリスマス礼拝、聖劇、祝会。また、中高のクリスマス礼拝にも参列させていただきました。どの集会も厳かできらびやかで、「The Christmas」を満喫できました。さらに、そこに集う子ども達のひたむきさや期待に満ちたキラキラした瞳の輝きは、実に感動的でした。この立教女学院で、子ども達と一緒にこの瞬間を味わえたことに、心から感謝しています。
ミッションスクールではあまり話題にならないのかもしれませんが、今年の干支は「壬寅」(みずのえとら)だそうです。この「壬寅」は、「厳しい冬を越えて芽吹き始め、新しい成長の礎となる」年だそうです。小学校は創立90年となり、10年後には100年を迎えます。希望あふれる未来へ新しく歩み出そうとする小学校にぴったりな年になりそうです。それこそ気持ちも新しく、成長の礎を築く一年にしたいと思います。普段は占い等を信じないのですが、そう考えると少し嬉しくなりました。
さて、2021年度もあと3か月です。「一月は行く」「二月は逃げる」「三月は去る」と言われるように、3学期はあっという間に通り過ぎていきます。2学期の終業式で、子ども達に、「結果が良くなるためには、そこまでの努力が一番大切」という話をしました。冬休みの間に、また、3月の終わりまでに子どもたちはそれぞれ自分のやるべきことは何かを考えて3学期を迎えてくれたのではないかと思います。立教女学院の児童433名全員が、充実感をもって次の学年に進級できることを願っています。そのために、子どもたちを支援し、すべての子どもが目標達成できるよう教職員一同全力で取り組んでいきたいと思います。
≪6年生 いっしょにとまろうプログラム≫
11月中旬から準備を積み重ね、無事に聖劇を神様にお捧げすることができた6年生。コロナ禍により、夏の軽井沢キャンプも、代替企画のデイキャンプも実施することができなかったため、小学校最後の冬休みに、みんなの思い出作りを目的として、1泊2日の「いっしょにとまろうプログラム」を実施することになりました。
【1日目】
終業式後、一度帰宅して昼食をとり、宿泊の準備を整えて夕方に再集合。寝袋や防寒具を詰めた大きな荷物をもって集まってくる顔はみんな笑顔で、ワクワクしている気持ちが伝わるようでした。全員が抗原検査を実施し、班分けのくじ引きをして、早速今夜の寝床となるテント設営開始。今回は、1・2年生の教室に4~5張のテントを立てることにしました。チームメイトと協力してあっという間に完成したテントの中に入って「広い~!」「どこに寝る?」「ここが窓になってる!」とにぎやかな声が響きます。この分では、今晩みんな寝る気はないな……。続いて、食堂での夕食づくりです。今回はクリスマスにちなんで『雪だるまカレー』と『トマトサンタサラダ』、デザートにプリンを作りました。飾り付けの細かい作業も、みんなでワイワイと楽しみながら手を動かして、“映える”メニューの完成です。全員、検査結果は陰性のため一つのテーブルを囲み、和やかにお食事をする様子は、コロナ以前を想起させるなつかしいものでした。
今回のプログラムは、通い慣れた学校を会場にしています。でも、いつもは知らない“夜の学校”を堪能する企画といえば……肝試し!教員の肝試しチームが、気合を入れて秘密裡に準備を進めた「校内肝試し」を6年生たちが楽しんでいる様子をみて、教員たちも達成感を味わうことができました。その後、セントラルコートの芝生にみんなで座り、プロジェクションマッピングを鑑賞しました。大きな礼拝堂の壁に、図工とALの時間に制作した自分達のクリスマスムービー作品が映し出されるたび、たくさんの笑い声と歓声があがりました。1日目の終わりは、チャペルに集まって夕拝をお捧げしました。「きよしこの夜」を歌い、祈りを合わせ、神様に感謝する静かな夜にとなりました。
【2日目】
朝の礼拝をしてから、朝食のマフィンづくりをしました。食堂の栄養士さんが、朝早くから作ってくださった温かいコーンスープと共においしくいただき、パワーを充電。手際よくテントを撤収し、1・2年生の机・椅子を元通りにして復旧完了です。解散までの時間は、企画委員が考えたプログラムを満喫しました。校庭での『逃走中』、大縄レース、リレー。たっぷりと時間を使い思い切り遊ぶことができ、よい思い出になったようでした。最後に、みんなで神様への感謝のお祈りを捧げ、来た時よりもなぜだか大きくなった荷物を抱え「またね!」「よいお年を!」とあいさつを交わしながら解散。様々な制約があるなか、毎日を充実させてきた6年生たちへのよいプレゼントになっていたらいいなと思いつつ、背中を見送りました。企画実現のためにご協力くださったたくさんの方々へ、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。