一生幸せでいたいなら

一生幸せでいたいなら       校長 児玉 純

 夏の厳しい日差しが顔を見せる日が多くなってきました。今年の梅雨入りは、例年になく早くなっています。そんな中ではありますが、立教女学院小学校の子ども達はしっかり学び、元気に遊ぶ日々を過ごしています。
 「幸せになりたい。」というのは、誰しもが望むことだと思います。人は幸せになるために、一生懸命勉強したり、額に汗して働いたりするといっても過言ではないでしょう。でも、「幸せ」の実像が人によって大きく違うのも事実です。幸せの条件は何でしょうか。経済力?人間関係?健康? 保護者の皆様は、お子様に何を一番望まれるでしょうか。
 「一生幸せでいたいなら」は、イギリスのことわざです。「一日だけ幸せでいたいなら床屋に行け。一週間だけ幸せでいたいなら車を買え。一か月だけ幸せでいたいなら結婚をしろ。一年だけ幸せでいたいなら家を買え。一生幸せでいたいなら・・・。」ご存じの方もいらっしゃると思いますが、この「・・・」には、「正直でいることだ」が入ります。日本には、「正直者が馬鹿を見る。」ということわざがありますが、気を付けなくてはいけないのは、「幸せ」の反対語は「馬鹿を見る」ではないということです。
 聖書の中に「ヨブ記」という箇所があります。ヨブはたいへん神様に対して正直な人で、神様は、彼をたいへん愛されました。しかし、サタンによって彼はすべてのものを失います。そのあまりにも悲惨な姿に、彼の妻や友人は、「神を呪って死んだほうがましではないか。」というほどでした。しかし、ヨブの神様に対する正直さは、サタンの誘惑には負けませんでした。神様は、そんなヨブを決して見捨てず、最後には今まで以上の恵みをお与えになりました。
 私たちは、ヨブほど正直であることは難しいかもしれません。でも、友達や周りの人たちに対して正直であることは、本当の幸せを手にするために大切なことです。そのためにも、私たち大人がその姿を示して根気よく教えていくことは、子ども達が本当の幸せを手に入れるために欠かせないことだと思います。
 立教女学院では、真の幸せについて考える教育をあらゆる場面を通して行っています。今月も、本校の教育にご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

 

「本のひろば」 開催のお知らせ ―児童図書の展示会、及び販売の会―

 読んでよかったと思える本との出会いを求めて!

 子どもたちが楽しみにしている「本のひろば」を、今年は行います!
 本は配布するリストの番号順に展示し、見て、欲しいと思った本は注文することができます。
 今回は残念ながら保護者の入場はご遠慮いただきますが、どんな本があったか、どの本が欲しいと思ったのかなど、本の会話をご家庭で楽しんでいただけたら何よりです。入場の人数も、学年を指定して制限します。
 本のひろばが初めての1・2年生は、まずは授業時間内に教員が引率して行き、その後の休み時間に再入場できるようにします。入場可能な時間は、後ほど別紙でお子さまに配布いたします。 
 注文した本は学校に届き、教室でのお渡しは1ヶ月ほど先になってしまいますが、是非ご購入ください。

Well Learning Project  ~Green ~ 

《1・2年》

 1・2年生は、生活科の学習で、野菜や植物を育てています。1年生はアサガオの種を観察し、スケッチの仕方を学習した後、自分の植木鉢に種まきをしました。「大きさは小指の先っぽぐらい!」「種はまんまるじゃないんだね。」「色も真っ黒だけじゃないよ。」と次々と細かな発見をしていました。
 また、畑の土を掘り起こしたり、雑草を抜いたりして、サツマイモを植える畑を準備しています。サツマイモは秋に収穫をして、みんなで調理をする予定です。(小田・飯澤)
 2年生は、ミニトマトの苗を大きなプランターに植え付けました。「葉っぱからもトマトのにおいがする!」「すごく元気そうだ!」と言いながら、苗を丁寧に観察していました。そのほかにも、ナスやピーマンも植え付けました。これから自分たちで水やりをして、夏の収穫に向けてお世話を頑張っていきます。(尾亦・吉村)

《3年》

 3年生は、「総合」の授業で栽培活動を行っています。今年度は、栽培する植物を自分たちで相談して決めました。「畑で育てられる植物」「収穫して最後には食べられる植物」を条件に、栽培する野菜の候補が3つ挙がりました。1つ目は給食でもよく使われる食材の「ニンジン」。2つ目は変幻自在に形を変える食材である「大豆」。最後はポップコーンの材料であるトウモロコシの「イエローポップ」。候補となる植物が発表されると、「豆腐を作ってみたい!」「ポップコーンどんな味にしようかな?」と、早くも収穫した後のことに夢が膨らむ3年生たちでした。結果、1つの種からたくさんの実を収穫でき、味付けで個性も出せるなどの理由で、イエローポップに決定しました。5月に入り、畑から丁寧に雑草を抜き、培養土を混ぜて畝(うね)を作りました。そこに種蒔きをして、栽培活動がスタートしました。子どもたちは、みんなで楽しくポップコーンづくりができるのを待ち遠しく思いつつ、せっせと水やりにいそしんでいます。現在、教材園には美しい緑色の新芽が土から顔を覗かせています。(吉川)

《5年》

 つるが伸びて広い面積を必要とするので、家庭では気軽に栽培できないカボチャ。学校だからこそできる体験をしてほしいと考え、5年生の理科ではカボチャ(栗坊)の立体栽培に取り組んでいます。4月に種をまいて育苗し、定植したのは5月6日。この頃は小さな本葉でしたが、初夏の日差しと恵みの雨によりぐんぐん成長し、5月末には子どもたちの顔よりも大きな葉がたくさん広がりました。秋の収穫を楽しみに、1学期は花のつくりや受粉の学びのために活用します。
 バケツ稲作りにも取り組み始め、5月末にシャーレの上で「芽出し」を行いました。小さな一粒の種もみが成長していく様子をじっくり観察し、植物の生命力や不思議さや面白さを間近で感じながら、イネに親しむ機会になればと思います。(亀山)

≪5・6年生 オンラインスタディツアー 茨城県常陸太田市金砂郷≫

一面に広がる田んぼ、水面に映る青い空、穏やかな里山の風景、蛙の合唱……そこに現れたのは田植えをする校長先生、教頭先生、担任の先生の姿。教室の大型モニターに映し出された映像に、東京にいる子どもたちから歓声が上がりました。特に6年生は、懐かしい気持ちと、あのきれいな川に入りたい気持ちとが合わさった喜びの声だったようです。
 コロナ禍でも学びを止めない――実現したのはZoomを使った田植え中継。緊急事態宣言発令中のため、田植えに行けなくなった子どもたちに代わり、数名の教員が感染防止対策に十分気を付けて金砂郷を訪れました。毎年お世話になっている地元の方々が変わらぬ笑顔であたたかく迎えてくださり、教員たちも懐かしさと安堵の気持ちでいっぱいでした。
 先生が田植えをする姿を見て「歩きにくそう!」「腰が痛くなりそう!」と口々に言いながら、自分たちが田植えすることをイメージする5年生。「田んぼでの1日の労働時間はどのくらいですか?」「今と昔の米作りのちがいは何ですか?」「田んぼ1枚でどれくらいの量のお米がとれますか?」などの質問に、地元の方々は一つひとつ丁寧に答えてくださりました。金砂郷での米作りについての説明では、社会科で学んできた内容や手元の資料と照らし合わせながら納得し話を聞いていましたが、授業で学んだものとほとんど同じ工程で米作りが行われることを知って感激。まさに、学びと現実がリンクした瞬間となったようです。(亀山)

~児童の日記より〜
・「よいお米にするためにはどうしているのですか。」わたしはてっきり「肥料を工夫すること」「よいたねを選ぶこと」「水の管理をすること」などの答えが返ってくると思っていましたが、農家の方が口にした答えは「大切に作ることです。」私はとても感動しました。思わずノートに赤鉛筆で線をひきました。ふだん、食卓にならぶお米は、農家の方々が1つぶ1つぶ思いをこめて大切に作られているのだと思いました。
・農家の仕事をしている鈴木さんが、1年の米作りについて教えてくれました。機械はどのくらいで慣れるか、災害が起きる時の対策方法など、学校で習ったこと以外のことも教えてくれて、すごく勉強になりました。
・オンラインで田植えの様子を見ました。色々な質問もできました。土の中なのでとても歩きにくい。そして、水はぬるくて土が冷たいということ。子どもでも田植えの機械を動かせるということも学びました。お米は一粒一粒に栄養がふくまれているので、一粒一粒残さないように食べようと改めて思いました。先生たちが田植えに行ってくれて、自分まで田植えをしている気分になれました。

 

〚色鉛筆〛

 あこがれの携帯電話 
 私が初めて自分の携帯電話を買ってもらったのは、中学2年生の12月でした。ずっと欲しくてたまらなかった携帯電話を手に入れて、本当にうれしい気持ちでいっぱいでした。家にいる間も、テレビの話題など他愛もないやりとりを友達とメールすることが楽しくて仕方ありませんでした。
 中学3年生になり、私のクラスに転校生が来ました。私は彼女と仲良くなりたくて、「連絡先教えて?」と言ってみると、「パソコンのメールアドレスで良ければ!」という返事が返ってきました。それを聞いた私は、「携帯電話、まだ持ってないんだね~。」と何気なく言いました。すると、彼女は「親は買ってもいいよって言っているんだけど、別にいらないから。」と言ったのです。体中を衝撃が走りました。なぜなら、その頃の私は、この世には「携帯電話をすでに持っている人」と「携帯電話が欲しいけれど、まだ買ってもらえない人」の2種類しか存在しないと思っていたからです。まさか、「携帯電話が欲しくない人」が存在するとは思いもしませんでした。さらに、彼女から「学校にいる時は学校の、家にいる時は家の時間を大切にしたいから、携帯電話に邪魔されたくないんだよね~。」と言われ、目から鱗が落ちる気分でした。  
 それからというもの、あんなに大好きで宝物で常に手放したくなかった携帯電話が、私の中であまり重要でなくなりました。テレビを見ながら携帯電話をさわる時間もぐんと減りました。小さい画面に集中するのではなく、その場その場の時間を大切にしなければと思ったからです。大人になった今でも、携帯電話をさわらない時間を大切にしようと心がけています。彼女には、本当に大切なことを教えてもらったなと今でもよく思っています。 (尾崎菜々子)