今後の対応に関して

今後の対応に関して   校長  佐野 新生

 東京都に発令されていた緊急事態宣言も解除され、約3ヶ月ぶりに登校が再開される運びとなりました。4月7日から継続されてきた学院閉鎖も5月31日をもって解除され6月1日からは電話も直接小学校へつながることとなります。罰則を伴う強制的なロックダウンが行われない中でも国内の新規感染者数が減少し宣言の解除に至ったことについて、日本人の持つ協調性や社会的要請への意識の高さ、手洗いやマスクの着用を厭わない、挨拶の際に接触を求めない、靴を脱いで家に入る、等々の様々な日本的な習俗習慣も幸いしたなど、様々な指摘がされています。お子さんの登校に向けての具体的な見通しが立てられるようになったことを、まずは嬉しく感じています。
 以前お伝えしたこととも重複しますが、科学的に根拠があり、日常の生活の上で意識していかなければならない内容としては、今回の新型コロナウイルスは、感染を受けていても発熱などの症状が出ないまま体内で増殖し、本人が気づかないうちに他者への感染も与え続けるケースがあること、一度感染し体内で抗体が作られれば再度感染はしないと現段階では断言できないこと、空気感染はしないが感染者の唾液などの飛沫にはウイルスが含まれ感染源となる可能性が高いため、マスクの着用は感染伝播の抑制に有効であること、いわゆる3密を避けることや消毒用アルコールや次亜塩素酸等による手指消毒は感染防止に有効であること、現在の段階では決定的な治療薬も予防用ワクチンも開発されていないこと等があげられます。
 したがって、これからもなるべく感染を受けないような手だてを講じながらの生活を続ける必要があります。現在でも南米・アフリカ等では感染が拡大しており、過去の例に照らしても今後日本に第二波の感染の波が襲うことがないと言える理由は見当たらず、その際にはより人間に感染しやすい形に変異したウイルスが登場し、致死率が高まることにも警戒が必要と専門家も指摘しています。今後も年単位の期間にわたって対策を講じ続けなければならないと考えざるを得ません。コロナ禍以降は新しい生活の形、新しいビジネスの形が求められる、と言われる背景がここにあります。学校生活の中でも、感染防止ということを念頭に置きながら計画を進めていかなければなりません。
 学校再開後のスケジュール等について、今後も専門家のご意見も踏まえ、情勢を慎重に検討判断しながら取り組んで参ります。既に5月31日までの休校はお知らせしておりますが、緊急事態宣言解除後、まずは2週間、諸般の状勢を見極めた上で、可能と判断できれば小学校を再開する、という方向で準備を進めることといたしました。入学式も行っておりませんので、まずは入学記念礼拝を6月13日(土)に行い、2年生以上の段階的登校は6月15日(月)からと考えております。登校が開始されてもまずは1日に単学年で数時間を一緒に過ごすという分散登校からとなりますので、Google Classroomを主としたオンライン授業はどの学年でも併用して参ります。まだまだご家庭にご負担をおかけいたしますが、どうかご理解とご協力をお願いいたします。
 今後のことに関しての様々なご説明を差し上げたく、6月6日(土)にオンラインによる保護者会を開催する予定です。どうかご予定をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

専科の授業も はじまりました!

小学校のあゆみ

  • 4月8日 動画配信スタート
  • 4月11日 オンライン保護者会
  • 4月13日 1対1オンラインスタート
  • 4月20日 グループからクラスへ
  • 5月9日 オンライン保護者会
  • 5月11日 時間割スタート
  • 5月25日 4年生以上4時間授業開始
  • 6月6日 オンライン保護者会
  • 6月13日 入学記念礼拝
  • 6月15日 分散登校開始