ご入学・ご進級 おめでとうございます

ご入学・ご進級 おめでとうございます  校長 佐野 新生

 4月。暖かな春の日差しの中でタンポポやチューリップが鮮やかに輝き始めました。命の確かさ力強さに励まされる思いです。
 改めまして、皆様、ご入学・ご進級おめでとうございます。1年生の保護者の皆様、お子様のご入学を心からお祝い申し上げます。

 3月2日月曜日の登校を最後に、開校できない状況が続いていますが、コロナウィルス感染症の爆発的な感染拡大の状況を鑑みたところ、全てのお子さまの健康と安全が守られない可能性が高いと判断し、誠に残念ですが、少なくとも5月の連休明けまで、学校の再開を延期するという判断を致しました。引き続き、専門家の方々のご助言を得ながら、今後の状況を見極めていきたいと考えております。(今後のことは随時「でんしょばと」でお知らせいたします。)
 開校を待ちわびている子どもたちに、せめて新学期の始まりを肌で感じてもらいたいと思い、本日、全てのご家庭に2020年度の新しい教科書やノート、クラス名簿などをお送りしました。学校が再開されるまでの間、子どもたちの学びを止めないように、プリント学習や動画の配信、インターネットを使った動画授業など順次進めていきたいと考えております。ご家庭のご負担も多くなるかと存じますが、何卒、お支えいただきますようお願い致します。

 キリスト教の暦では今週はちょうどHoly Week聖週と呼ばれる一週間です。2千年前、イエスは救い主を求める民衆の期待を一身に背負ってエルサレムに入城し、子ろばにまたがりホサナ、ホサナと大歓迎を受けます。木曜日には弟子たちの足を洗い、最後の晩餐。金曜日には十字架にかけられ、3日後の日曜日に復活します。イースターでとても印象的な場面は、復活したイエスが、怯えて部屋に閉じ籠る弟子たちに向かって「あなたがたに平和があるように」と言われた言葉です。この言葉に、恐怖の中で縮こまって怯える弟子たちはどれだけ救われ、勇気づけられたことでしょう。

 人類の歴史は感染症との戦いの歴史ともいわれますが、不安や恐怖から憎しみや分断が繰り返されてきました。今、私たちの生きる世界は、先の見えないコロナウィルス(COVID19)の恐怖、暗闇の中にいます。これからの世界を生きる子どもたちには、「分断」ではなく「連帯」を生み出す力を育んでもらいたいと願っています。ゴルゴタの丘で十字架にかけられる時、多くの弟子たちは逃げ出し隠れ、裏切りました。そんな弟子たちに復活のイエスは憎しみや怒りではなく、「あなたがたに平和があるように」と両手を広げて語りかけました。私たちが立教女学院小学校で目指すことは、赦しであり、人々と連帯し、平和をつくりだす教育です。今、この時の不自由が子どもたちの未来にとって「新しい学び」になるよう、皆で祈りながら歩んでいきたいと願っています。