“Please, please educate yourself”

“Please, please educate yourself”   教頭 吉田 太郎

 グラミー賞をはじめ数々の受賞歴を持ち、アメリカで最も人気のある女性シンガーの一人であるテイラー・スウィフト(Taylor Swift)が自身のInstagramで発信した言葉です。ポップスターとして大きな影響力を持つ彼女の発言は当時、海を超えて日本でも話題になりました。これまでほとんど支持政党や政治的な立場について明言することを避けていた彼女が、中間選挙の直前、2018年10月に以下のように発言したのです。今、読み返しても、とても力強いメッセージなので原文の一部を抜粋します。

In the past I’ve been reluctant to publicly voice my political opinions, but due to several events in my life and in the world in the past two years, I feel very differently about that now.
(―私はこれまで政治的な見解を公にすることを避けてきたが、過去二年間に起こった個人的な出来事を含め、世界情勢などの状況に対して、今はこれまでと違う感情を持っています。)

I always have and always will cast my vote based on which candidate will protect and fight for the human rights I believe we all deserve in this country. I believe in the fight for LGBTQ rights, and that any form of discrimination based on sexual orientation or gender is WRONG. I believe that the systemic racism we still see in this country towards people of color is terrifying, sickening and prevalent.
(―私はこの国で保障されるべき人権を守り、戦ってくれる候補者に投票する。私はLGBTQの権利を保障するために戦ってくれる候補者に投票するし、性差別や組織的な有色人種への差別はどんなものでも間違っていると信じている。それは恐ろしいほど、うんざりすることだし、どこにでもあると思う。)

 テネシー州から立候補していた共和党の女性候補者の一人が、大統領と同様に少数者の人権を軽視していると考えたテイラーは、自身が支持する候補者を表明するとともに、18歳から投票権を持つTeenagerにこう呼びかけたのです。

Please, please educate yourself on the candidates running in your state and vote based on who most closely represents your values.

「どうか、どうか自分自身で学んでほしい……」と。
テイラーが投票するテネシー州は保守的な地域であり、彼女のルーツであるカントリーミュージックファンの多くはトランプ大統領を支持する共和党支持者が多いといわれています。そんな中での彼女の発言はとても勇気の要るものだったことでしょう。件のテイラーのInstagramに対して、大統領はTwitterで「これで、テイラー・スウィフトの音楽がこれまでの25%は好きではなくなった。」とコメントしていました。Shake it off!‼

 何が正義で、何が正しいことなのか?子どもたちが、自分で考え抜いて、答えを出すことができるようになって欲しいと願っています。しかし、これまでの日本の学校教育の大半はテストの正解をいかに導き出すか、そのために暗記をし、解法を習得することのみに重点が置かれてきたのかも知れません。もちろん学習の基礎が備わっていなければ、考えようとしても、稚拙な考えしか浮かばずに、立ち往生してしまうでしょう。その意味においては小学校時代とは自分の頭で考えることのできる人間になるために「学ぶこと」を学ぶ時間だといえそうです。基礎基本の学びをそれぞれの興味関心に合わせて発展させていくような学校であるよう願っています。
 2020年、よい一年になりますように。

6年社会科 模擬裁判

 12月に6年生は社会科の公民分野の授業の一環で、弁護士さんに来校していただき、模擬裁判を体験しました。当日は10人ほどの弁護士さんが指導にきてくださいました。
 内容は、アイドルグループの本の出版に際し、個人情報の取り扱いを不服に思ったグループの所属事務所が、出版社に、出版差し止めを求める民事の模擬裁判です。クラスごとに、アイドルグループの弁護士、出版社の弁護士、裁判官の3つのグループに分かれ、各グループに弁護士さんがついて下さり、裁判を進めていきました。弁護士さんたちからは、「個人的な感情に流されず、法律に則って判断を下す」という助言をいただきながら、グループの一人ひとりが考え、議論を深めていきました。提案していただいた内容が子どもたちの興味に即したものであったこともあり、議論はかなり白熱したものとなりました。判決はクラスごとに分かれる結果となりましたが、来校した弁護士さんたちからは、「子どもたちが非常にレベルの高い議論をしていた。」「思いつかないような視点からの意見はとても新鮮だった。」と、お褒めの言葉をいただきました。子どもたちにとっては、ちょっと遠い存在だった憲法や法律が、身近に感じられるようになる良い機会となったのではないかと感じます。(社会科 高橋)

ビブリオバトルで学校間交流♪

 12月14日、青山学院初等部に私立学校の児童が集い「ほんともクラブ~本は友だち 本で友だち~」を開催。参加してきました。〝ビブリオバトルという本の紹介コミュニケーションゲームを通して学校間交流をしよう!″という会です。
 本好きの4・6年生5名が早々にエントリー。いざ準備に取りかかってみると、一人3分になるように、紹介する本の魅力が伝わるように、緊張を乗り越えて相手に届くように、紹介をするのはなかなか難しい……。会場で初めて会った子と話さなければならない……。とはいえ、本好きの集まり。本番は和やかに進行し、読みたい本にもたくさん出会い、楽しく有意義な交流体験となりました。(図書 本宮)

チャンプ本になった児童の感想より

「私が紹介した本を、同じグループの人が読みたい本として選んでくれました。うれしかったけれどびっくりしました。なぜなら、ほかの人の紹介を聞いて、読みたくなるような本ばかりで、早く図書館で借りたいなと思ったからです。(中略)好きな本を紹介し合える事はとても楽しい事です。青山学院の図書館をほかの学校の子と見学して、お友達になれた事もよかったです。また来年、そのお友達に会えたらうれしいです。」

サケ1歳になりました

 サケは海で成長すると思われているかもしれませんが、サケの仲間のサツキマスは、海へ下った魚をサツキマスと呼び、川に残り淡水で大きくなった魚をアマゴと呼びます。またヤマメは、「ますずし」に使われるサクラマスの中で海に下らなかった魚です。よってシロザケも一生淡水で飼育することも可能なのです。昨年2月に久慈川に放流せず淡水で育てたシロザケの稚魚を、冬の間、教員室前の水槽で展示してあります。水族館でも見ることができない1歳のサケの稚魚の姿を、ぜひご覧いただければ幸いです。(4年たったら1mほどに成長するとお考えの方もいらっしゃると思いますが、淡水で育てた場合、最大でニジマス程度だと思います。)
 今年度も久慈川漁協から受精卵をお預かりし、育てた稚魚を久慈川に放流する予定でしたが、茨城県ではサケが記録的な不漁となっており、ふ化放流事業を断念なされたそうです。2年前と同様に、北海道や青森県でも漁獲量は減り、宮城県より南ではサケが川を遡上していないそうです。私見ですが、サケは水温が高いと成長が悪化するため、無理して南下せず途中の川で遡上してしまったのではないかと思っています。4年前に久慈川に放流した稚魚たちも、東北のどこかの川に元気に帰ってきていることを祈っています。
 残念ながら受精卵をいただくことはできなかったため、例年2月に実施しております「サケの稚魚放流バスツアー」は中止とさせていただきます。また来年、冬らしい寒さとなり、大きく育ったサケたちが久慈川に戻ってくることを願っています。(理科 大澤)