学校生活

小学校だより

2017/9/29

第221号 2017年9月2日

弱くされた人への視点    教頭  吉田 太郎

 長かった夏休みも終わり、保護者の皆様もほっとされたのではないでしょうか。お疲れ様でした。

 この夏はキャンプや研修など極力制限せざるを得ないほどにクレアの子犬の世話に忙殺される40日間でした。そんな中、私の唯一の遠出といえばキリスト教学校教育同盟の仕事で参加した熊本での全国災害支援連絡会議でした。2016414日の前震、16日の本震により熊本地方に甚大な被害を及ぼした熊本地震。私はキリスト教学校教育同盟の研修担当の委員をしている関係で6月にも現地熊本への下見を行い、研修プログラムの作成を担当することになりました。その中で、九州ルーテル学院中学高等学校の校長先生をはじめルーテル教会の先生方と親交を深めることができました。皆さんどなたも復興途上の故郷の現状をできるだけ多くの人に知って欲しい、そして様々な形で支援をくださった方々に恩返しがしたい、という思いを持っておられたのが印象的でした。
 さて、8月末に行われた研修会では熊本市内からバスをチャーターし、被害の大きかった西原村や益城町そして南阿蘇を訪ねました。雄大なカルデラ地形の阿蘇山は、大地震による土砂崩れで、無残にも何箇所も山肌が露呈。東海大学の阿蘇キャンパスでは阿蘇大橋が崩落するなど大きな被害がありました。現場では活断層がはっきりと目視でき、道路の中央分離帯が大きくズレるなど地球規模の力によって山が崩れ、道路が寸断され、橋脚が落ち、学生寮や家屋が倒壊していました。震災から1年後の夏、行く先々でその爪痕を目の当たりにしました。熊本県内では未だに4万5000人余りの人が仮設住宅での生活を余儀なくされています。
 また現地で実施した研修会では、熊本地震での被災者支援、特に障がいのある方々への支援について学びを深めました。東日本大震災の時にも同様の問題が指摘されていましたが、いざ災害が起こった時に各避難所への障がい者の受け入れの難しさ、震災弱者とも言える女性や子ども、特に障がい者への支援がまだまだ足りていないという厳しい現状にも触れました。誰もが生命の危険を感じるほどの災害時であっても、いかに等しく支援し、あるいは助け合うことができるか。教育現場では昨今、インクルーシブ教育」ということがテーマに掲げられています。人権意識やいのちへの態度、こういった姿勢を子ども時代から学び、肌感覚として身につけていかなければ、災害時に障がいのある方々への配慮といったところまで手が届かないのだと思います。「平時が非常時の鏡」そして「顔の見える関係」の重要性といったことも、大変印象に残りました。

 毎年のように自然災害に見舞われる日本列島に暮らす私たちにとって、互いに思いやる気持ちや助け合いの精神といったものが古くて新しい重要な価値となるでしょう。熊本ラーメン、馬刺し、ちくわサラダ……。美味しいお料理をいただきながら、これからの立教女学院小学校の子どもたちに必要なスキルは、避難訓練と同時に日頃から助け合うこと、そして弱くされた人たちへの視点を持つことなのではないか、と考えました。

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≪イングリッシュアドベンチャー報告≫

We are “Happy Campers!”
 827日〜30日の3泊4日で、新潟県中魚沼郡津南町にて、英語サマーキャンプを開催しました。「キャンプに参加したら、そこはもう外国!」嬉しいことや頑張ったことはもちろん、分からないことや1人だとできないことも、みんなと共有しながら楽しむ姿がたくさん見られました。(中村)

いよいよ英語キャンプが始まる!    9段もの河岸段丘がある津南にて     スラックラインに挑戦!

できることは自分で。もしもの時はパートナーも助けてくれるよ!


"Left hand up!"  "Right foot up!" 声を掛け合いながら登り方の練習

綺麗な部屋、時間を守って行動をするチームを目指してみんなで協力。毎朝表彰されるよ!

    
絞り染めで作ったオリジナルTシャツ       安全確認・漕ぎ方を教わってカヤック体験

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≪聖歌隊キャンプ報告≫

 8月23日~24日、今年も軽井沢で聖歌隊キャンプをおこないました。日頃まとまった練習時間が取れないので、4時間ほどたっぷり練習をし、研鑽を積みました。キャンプを通して5年生と6年生の交流が深まると、それが歌声に表れます。呼吸が揃い、声が一つにまとまってくるのです。
 2日目に訪れた群馬県の老人ホーム「新生会」では、おじい様おばあ様方の心を揺さぶるような歌をとどけようと、奉唱会をさせていただきました。「赤とんぼ」や「ふるさと」などの童謡を一緒に歌うと、おじい様おばあ様方の表情がみるみる和らいでいきました。涙を流して歌う姿や、握手をしたシワシワの手から、子どもたちは何を感じとったでしょうか?こういった体験こそ、聖歌隊がずっと大切にしてきたことです。キャンプを始めて来年で20年。小さな種がいつか実を結ぶように、これからも奉仕活動を続けていきたいと思います。(音楽科 上川)

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≪クレアの赤ちゃん≫ 

 学校犬クレアが7月1日に9頭の子犬を出産。7月の終業式までの2週間は子犬たちも学校へ登校し、子どもたちと触れ合う機会がありました。手のひらに乗るほどの小さな命のぬくもりに大人も子どもも感動し、笑顔になり、とても幸福な時間を過ごすことができました。目が開き、歩き出し、離乳食が始まりました。ぐんぐん成長する子犬たちは生後1ヶ月を過ぎた頃から徐々に排泄物も大きくなり、鳴き声もご近所迷惑になるほどに。生後2ヶ月の今では体重も4キロ超え。そんな子犬たちは9月5日にアイメイト協会から選ばれた飼育奉仕家庭の元へ巣立っていきます。子犬たちが将来、アイメイト(盲導犬)となって視覚障がい者の方々の自立や社会参加のために役立つようお祈りください。そして、私たちも子犬たちに負けないよう、互いに愛し合い、助け合う事を喜びとできるよう成長していきたいと願っています。(吉田)


 

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