学校生活

小学校だより

2017/7/28

第219号 2017年6月26日

欠けたる土の器    教頭  吉田 太郎

イエスによって召し選ばれた12人の使徒(弟子)たちは、最初のキリスト教徒であると言えます。十字架の死と復活、昇天の後、聖霊降臨によって使徒たちは世界中に派遣され、キリストの意志を継いで「神の国」を宣べ伝えていきました。現在、キリスト教徒は約22億人以上と、世界三大宗教の中で最も信者数が多い宗教となっています。始まりは12人の弟子だったことを考えますと、爆発的な成長と考えられます。さて、そのような急成長を成し遂げたキリスト教の最初の12使徒とはどういった人物だったのでしょうか。福音書の中で描かれる使徒たち、特に一番弟子といわれるペトロを例にとって考えてみましょう。

ペトロはガリラヤ湖の漁師でした。ガリラヤ地方は都としてのエルサレムから北へ約百数十キロ、山に囲まれた湖水地方です。周辺を異邦人が多く住む辺境地域に囲まれていたこともあり、ガリラヤの男たちは常に外敵と戦うことを奨励され、粗野で頑固な一面が大いにあったことでしょう。「シモンと呼ばれるペトロ」(マタイ10章2節)とあるように、本名がシモンであり、ペトロは「岩」という意味から来たあだ名です。イエスから頑固者で融通が利かないことを指摘され「岩(ガン)ちゃん」とあだ名で呼ばれ、それが彼を表す名として後世に伝えられました。
ペトロは12使徒の中では一番弟子であり、リーダーですが、彼の一直線な性格が災いし、何度もイエスに叱られ、時には「サタンよ退け!」なんて言われて、ショックを受けて落ち込んでしまうような人でした。「神の国を宣べ伝える」という壮大な目的を達成するためには、できるだけ能力が高く、専門性のある、優秀な人材を求めるのが普通でしょう。しかし、イエスが選んだ12使徒は必ずしも私たちがエリート、リーダーと考えるような人たちではありませんでした。頑固者、短気な者、裏切り者、徴税人など様々です。神様はあえて、完璧ではないものを通して真理を顕そうとすることがあるのです。そもそも、人間とは欠けたる土の器である。ということなのでしょう。

そんなことを考えていたら、『さかさ町』F.Emerson Adrews(岩波書店)という一冊の本のことを思い出しました。リッキーとアンという兄妹が乗っていた電車が線路事故で引き返し、「さかさ町」という名の町で途中下車をします。ここでは子どもが働き、大人が遊び、お店では商品は買うのではなく、もらう。そればかりかお金までもらえちゃう。そんな不思議な町のお話です。最初は驚きの連続だった兄妹でしたが、すぐにその面白さに惹かれていきます。常識と思われることを疑って考えてみる。逆から見てみる。そうするとそれまで見えなかったものが見えてくるようなことがあります。私たちの生きる社会システムでは、便利さや快適さを追い求め、どれだけ沢山、何かを手に入れたか?で優劣が決まるような価値観が支配しています。世の中の流れにただ身を任せていれば、それはそれで楽なのかもしれませんが、本当にそれでいいのだろうか?と、一抹の不安を覚えます。立教女学院小学校の子どもたちには、欠けたるものの価値を大切にしつつ、自分の目で見て、自分の頭で考えて、行動できる大人に成長して欲しいと願っています。

ちなみに原作のタイトルは『UPSIDE-DOWN TOWN』、1958年に出版された児童書です。欠けているからこそ、手当てし、助け合い、支えあい、考え続けることが必要になる。「Upside-Down」って、イエスさまも今の私たちの世界をご覧になったら、きっと呟かれるんじゃないかなと思います。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

≪英語でプログラミング≫

6月13日(火)、絵本「ルビィのぼうけん」(翔泳社)の著者、リンダ・リウカスさんがフィンランドから来日し、4年生向けに「英語でプログラミング」のワークショップをしてくださいました。

今回のメインは、コンピュータになりきって、自分の決めたアルゴリズム(手順)に従って絵を描くこと。まず、二人組でどんな絵にするか、手順はどうするか相談します。例えば「カメラ」を描きたいペアは、「長方形の中に正方形を描く→正方形の中に円を描く→長方形の上にもう一つ正方形を描く」というアルゴリズムを考えました。
次に、コンピュータになりきります。グループで大きな紙を囲み、アルゴリズムに従って、”RUN”と言われたら、ひたすら決めた模様を描きつづけます。ふと気がつくと、様々な模様が結集した1枚からは、なんともいえぬハーモニーが。

”How do you feel from this picture?”「街っぽい!」「夏みたい!」と、言語をまたいだコミュニケーションが広がります。

最後は、「コンピュータは、速く正確に動ける。人間には、感情がある。だから、コンピュータと人間が協力したら、本当に素晴らしいことができるね」と温かい気持ちで締めくくられました。(AL 徳山)

~児童の感想より~
・人間がかくと変わってしまうけれど、コンピュータは全く同じものがかけるということにビックリした。
・プログラミングって、アプリを作ることだけじゃないんだと思った。
・リンダさんがやさしくて、英語がペラペラでない私も楽しくできてうれしかった。

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

≪第39回 陸上記録会報告≫

6月4日(日)に成蹊学園グランド(陸上競技場)にて、第39回陸上記録会が開催されました。当日は都内の私立小学校11校が参加。晴天に恵まれ、選手たちは非常に素晴らしい競技場でそれぞれの種目に臨みました。
 今年の陸上記録会には、昨年を2名上回る36名が出場を希望。5月下旬に選考会を実施し、5年生と6年生の計18名が学校代表として選出され、出場しました。

選手全員が自己記録の更新を目標に、自分の力を存分に発揮することができ、結果的に1位になった選手が3名もおりました。最終種目の4×100mリレーでは、昨年と全く同じメンバーで挑み、59秒台という好タイムを記録し9チーム中2位に入りました。(体育科 草苅)

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

≪2年生の栽培活動≫


2年生は、生活科の学習で、野菜を育てています。一人ひとりの鉢ではミニトマトを、学年のプランターではきゅうりを、教材園では枝豆となすを栽培しています。

ミニトマトの苗を鉢に植える時、片方の手で茎を支えながら、もう片方の手で土を入れるということが難しく、「曲がっちゃう!」と苦労していました。教材園で土を耕していると、ありや幼虫、ミミズなどの虫たちとの出会いもありました。虫たちのお家にお邪魔して土に触れ、根深い雑草と格闘しながら、さまざまな発見をしていました。日々の水やりについては、タイミングと量を考えながらお世話を続けました。

6月になると、ミニトマトの実が赤く色づき始め、収穫できるようになりました。収穫したミニトマトは、家庭に持ち帰るか、学校で食べてもよいことにしています。採りたてのミニトマトの味は格別。「甘くておいしい。」と本当に嬉しそうに食べる子どもたちの笑顔は、何度見てもこちらを幸せな気持ちにしてくれます。1個のミニトマトを切り分けて、家族みんなでおいしくいただいたというお話もうかがいました。

なすが収穫できた時には、学年で集まって焼きなすにしていただきました。お店で売っているものに比べたら小ぶりでしたが、香りも味もしっかりしていました。ホットプレートに並べられたなすを眺めながら、なすが焼けるいい香りを楽しみました。収穫できたことに感謝して、「いただきます!」 みんなで分け合ったので、ほんの一切れずつでしたが、大切に味わっていただきました。普段はなすが苦手な人も挑戦し、「なすはにがてだとおもったけれど、わたしたちのなすはおいしかったです。」という感想もありました。

土と水と太陽と、みんなの愛情によって、これからもおいしい野菜が収穫できるのを楽しみにしています。(2年 石原)
  • よくある質問
  • お問い合わせ
  • 交通アクセス
  • サイトマップ
  • リンク集
  • このサイトのご利用にあたって/個人情報の取扱いについて